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アルバート・ダイアー (アメリカ)
【1905 ~ 1938】



1937年6月26日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスから2、3マイル (約3~5km) 離れたイングルウッドで、事件が起こる。

この日、土曜日という事もあり、子供たちは公園にピクニックに出掛けていた。

ジャネット・スティーブンス (8歳♀) 、メルバ・エヴェレット (9歳♀) とその妹マドレーン (7歳♀) も同様に公園に向かった。

子供たちは公園で持って来たサンドイッチを食べる予定であった。


しかし、午後になっても子供たちが家に帰らなかった。

心配になったジャネットの母親は、夕食時になっても戻らない娘を探しに息子のガース (7歳) を公園に見に行かせた。


1時間後、ガースが家に戻って来て話を聞くと、公園には誰もいなかったとガースが話した。

ジャネットの両親はすぐに警察に通報する。

警察はすぐに捜索を開始するが、真夜中になっても3人の少女を発見する事が出来なかった。

ロサンゼルス警察は大々的に少女失踪を公表し、一般市民からの情報を募った。


2日後の28日早朝、4人のボーイスカウトが田園地方を捜索していると、ロサンゼルス・ボールドウィン・ヒルズの深い峡谷で、少女の死体を発見する。

少女は首の回りに堅い物干し綱が巻かれており、死因は窒息であった。

また、少女は強姦されている事も判明する。

そして、その少女の死体から2、3ヤード (約2、3m) 先の藪の中に他に2人の少女の死体が発見される。

2人の少女の死体も強姦され、物干し綱で絞め殺されていた。

後に3体の死体は行方不明であったジャネット、メルバとマドレーンであると断定される。

3人の少女が大規模な捜索の末、死体で発見された事にロサンゼルス全域が震撼した。

この事件は1937年におけるカリフォルニアにおいて最も衝撃的で恐ろしい事件とされた。


警察は捜査を進めると、1人の男性の名が容疑者として浮上する。

それはアルバート・ダイアーというセンチネラ中等学校の交通ガードマンの男性であった。

ダイアーは少女が行方不明となった時、ボランティアとして捜索に参加し、死体が発見された際は群衆の男性に

「死者への弔いの為にタバコを吸わないで欲しい」

と頼んでいた。

しかし、ダイアーは少女たちが行方不明となった際、大々的に掲載された新聞の記事を切り抜き、スクラップブックにして綺麗に並べて閉まっていた。

しかも、その新聞を切り抜いてスクラップブックに収納する作業を、妻のイザベル (24歳) に手伝わせていた。

イザベルからスクラップブックの話を受け、警察は週末までに容疑者をダイアーに絞った。

そして、少女殺害容疑でダイアーを逮捕した。

ダイアー逮捕が世間に伝わると、ロサンゼルス市庁舎に群衆が集まり、怒りを露にした。

警察は群衆によるダイアーへのリンチを警戒し、すぐに刑務所へ移送した。

ダイアーは3人の少女殺害を認めた。

ダイアーは少女たちに

「ウサギを捕まえよう」

と話を持ち掛け、ボールドウィン・ヒルズの峡谷に誘い込んだ。

そして、1人ずつ強姦し、首を絞めて殺害した。

「私はジャネットとメルバを座らせ、峡谷の上にマドレーンを連れて行きました。私は彼女を強姦した後、首を手で絞めて殺した。死んだのを確認する為にロープを彼女の首に結びました」

と語った。

そして、同様に次々と3人を殺害した。

ダイアーは

「彼女たちは全員震えて怯えていた」

と話し、すすり泣きながら事件の様子を語った。

ダイアーが3人を狙った理由は、ダイアーは交通ガードマンの仕事をしている時に、3人の事を見て知っており、気になっていた為狙ったのだった。


裁判でダイアーには死刑が言い渡された。


1938年9月16日、ダイアーは絞首刑による死刑が執行された。



∽ 総評 ∽

少女を1人ずつ強姦しては殺害したダイアー。

同じような強姦殺害者としては、リチャード・スペックを彷彿とさせる。

スペックは看護婦寮に侵入し、8人の看護婦を1人ずつ別室に連れて行きは強姦して殺害したが、犯行はこのダイアーと酷似している。

ただ、スペックは大人の女性ばかり殺害したのに対し、ダイアーは10歳にもならない幼女ばかりを強姦して殺害するという鬼畜ぶりであった。

ペドフィリア (幼児性愛) のシリアルキラーは多いが、正直、シリアルキラーの中でも一番の鬼畜と言えるだろう。

少女たちを人気のない逃げれないような峡谷に連れて行き、1人連れて強姦して殺害し、そして、また1人連れて強姦して殺害する。

その時の恐怖足るや筆舌に尽くし難く、ダイアーは鬼畜の中の鬼畜と言える。

警察はダイアーへのリンチを避けて移送していたが、正直リンチされればいいのではと思える。


 
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 3人

《犯行期間:1937年6月26日》