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マイケル・テイラー (アメリカ)
【1967 ~ 2014】



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ロデリック・ナンリー (アメリカ)
【1965 ~ 2015】



マイケル・テイラー (1967年1月30日生まれ) とロデリック・ナンリー (1965年3月10日生まれ) は犯罪者仲間であった。


1989年3月22日、ナンリーとテイラーは犯罪前にドラッグで気分を高揚させた。

そして、2人は手始めに車を盗んだ。

盗難車をナンリーが運転し道を走っていると、スクールバスを待つアン・ハリソン (15歳) という白人の女の子が目に留まる。

ハリソンを見たテイラーは、

「あの子の財布を盗もう」

とナンリーに話し掛けた。

ナンリーはテイラーの意見に同意し、車をハリソンの側で止めた。

テイラーは車から降り、何気なく話し掛けようと近付くとハリソンに掴みかかり、無理矢理車に押し込み、ナンリーはすぐに車を走らせた。

ハリソンの財布にお金が全然入っていない事がわかると、ハリソンを脅して家の場所を聞き出し、家に向かった。

ハリソンは母親と2人で暮らしていたが、母親は不在だった。

テイラーとナンリーは車からハリソンを連れ出し、家に押し入った。

ハリソンを家の地階へ連れてくと、テイラーはハリソンを強姦しようとした。

しかし、強引に強姦しようとした為、挿入が上手くいかず、その為、ナンリーがテイラーにローションを渡した。

テイラーはローションを自身の陰茎に塗り、改めてハリソンを強姦した。

その後、性欲を満たしたテイラーは、ハリソンを縛り車のトランクに押し込んだ。

しかし、テイラーがナンリーにこのままハリソンを解放してしまうと警察に駆け込むだろうと告げた為、2人はハリソンを殺す事に決める。

ナンリーはハリソンの家のキッチンから2本のナイフを持って来て1本をテイラーに渡した。

そして、テイラーとナンリーは2人でよってたかってハリソンを刺した。

その後、車に乗ったテイラーとナンリーは、車を近所の駐車場まで走らせ、トランクにハリソンを残したまま車を捨てた。


警察が車のトランクに遺棄されたハリソンを見つけ、捜査を開始する。

ハリソンの検死を行うと、ハリソンは10回刺されたが、刺された直後は死んでおらず、激痛と絶望の中、死に至るまで30分かかった事が判明した。

必死の捜査のかいなく、警察は犯人の特定に至らなかった。


事件から約半年後の同年9月、ハリソン殺害の犯人を見つける為、1万ドル (約130万円) の懸賞金を掛けた。

すると、しばらくして有力な情報が警察に入り、ほどなくテイラーとナンリーは逮捕された。

逮捕されたテイラーとナンリーは、ハリソン殺害を認めた。


1991年5月14日、裁判でテイラーとナンリーには死刑が言い渡された。


2014年2月26日、テイラーはミズーリ州で致死量の注射による死刑が執行された。

享年47歳。


2015年9月1日、ナンリーの死刑が執行された。

享年50歳。



∽ 総評 ∽

たまたま道に立ってバスを待っていた女の子を拉致し、家に連れて行って強姦して殺害したテイラーとナンリー。

強姦殺人や強盗殺人というのは犯罪者の典型だが、この2人は悪質で身勝手極まりない。

女の子を車に拉致し、わざわざ家に案内させそこで強姦して殺害するというのはかなり非情だ。

2人がどのように知り合ったかわからかいが、恐らく異常者同士刑務所内で意気投合し、外に出て来た後、互いに協力して犯罪を犯して来たのだろう。

現在、テイラーはすでに死刑を執行されているが、ナンリーは未だ死刑が執行されていない。

テイラーの死刑が先に執行されたのは、事件の残忍さにおいてテイラーの方が上だったからかもしれない (強姦したのはテイラーだけ) 。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 1人

《犯行期間:1989年3月22日》