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ボビー・カッツ (アメリカ)
【1977 ~ 】



2007年6月14日、ジェシー・マリー・デイビス (26歳♀) は『Acme Fresh Market (アクメ・フレッシュ・マーケット) 』という地元の食料品店で買い物している姿を最後に行方不明となる。


翌日、ジェシーの母親であるパトリシア・ポーターは、ジェシーと連絡が取れない事を心配し、家に行くと、家にはジェシーの息子ブレイクが1人でいた。

漂白剤は床にこぼれ、家具はひっくり返されており、家の中は荒れていた。

ポーターはすぐに警察に通報する。

ポーターが娘の行方を心配し、身を安じるのには理由があり、ジェシーは妊娠9ヶ月の身重であった (お腹の子は女の子) 。

ジェシーは未婚の母であり、夫による犯行というのはあり得なかった。

2歳のブレイクは、唯一の犯人の目撃者であったが、ブレイクは
「Mommy is crying (ママは泣いている) 」
「Mommy is in the rug (ママは絨毯にくるまれている) 」
と幼いながらその言葉を繰り返していた。

事件を知った地元の住民は、ジェシー発見の為、捜査のボランティアとして参加し、その規模は何千人にもなった。

この大規模なボランティア活動が大々的にマスコミに取り上げられ、ジェシーの行方は全米の注目を集めた。


同年6月23日、ジェシーの死体が近隣の樹木が生い茂った林の中で発見された。

そして、犯人が逮捕される。

犯人はボビー・リー・カッツ・ジュニア (1977年5月21日オハイオ州カントン生まれ) という名の男性で、カッツはジェシーのボーイフレンドであった。

2歳の子供ブレイクはカッツの子供ではなかったが、ジェシーのお腹の子供はカッツの子供であった。

しかし、カッツはジェシーが自身の子供を妊娠したにもかかわらず、結婚していなかった。

カッツの父はボビー、母はレネ・ホーンと言った。

また、カッツは地元のカントン警察署に勤務する警察官であった。

その為、カントン警察署はそもそもカッツを容疑者として考えておらず、捜査に参加しなかった。

カッツの捜索及び逮捕はFBIや地元の保安官によって行われた。

また、死体遺棄でミーシャ・リン・フェレル (30歳♀) も逮捕される。

フェレルはカッツの友人であり、1995年にグレンオーク高校を一緒に卒業した同級生でもあった。

フェレルのアパートを家宅捜索すると、ジェシーの死体遺棄の際、使用されたと思われるダクト・テープが発見された。


ジェシーの検死は死体が発見された翌日に行われ、ジェシーは行方不明となった14日に殺害された事がわかった。


同年6月30日、ジェシーの葬式が行われた。

ジェシーの葬儀には750人もの人々が出席したが、参加出来ない人も多くいた。

この時の様子はマスコミにも大々的に放送された。

カッツはジェシー殺害から逮捕されるまでの9日間、出会い系サイトをよく利用していた事も判明した。


同年11月5日、フェレルの裁判が始まり、フェレルはジェシー死体遺棄を認めた。


2008年2月4日、カッツの裁判が始まり、同年2月11日、証人台に立ったカッツは、ジェシー殺害時の様子を事細かに説明した。

カッツはジェシーの家で争い、肘でジェシーの喉を叩いた。

その後、暴行を続けると、ジェシーが意識不明となった為、焦って蘇生を試みた。

裁判官が
「なぜすぐに911を呼ばなかったのか?」
という質問にカッツは、ジェシーの家に電話がなかったと話した。

「では彼女の携帯電話を使用しようとは思わなかったのか?」
という質問には使い方がわからなかったと説明した。


同年2月15日、カッツはジェシーに対する殺人と、生まれていない妊娠中の子供に対しての加重殺人で有罪判決が下された。


同年2月27日、カッツには最低57年は仮釈放のない終身刑が言い渡された。


同年12月15日、裁判でフェレルは懲役2年が宣告され、1年務めた後、仮釈放される事が言い渡された。

しかし、カッツに対する正直な証言をしない場合、執行猶予と仮釈放を取消すと付け加えりた。


余談だが、ポーターと夫 (ジェシーの父) 、ジェシーの妹はジェシーの遺体が発見されるまで、毎日テレビの前に姿を現し、ジェシーの素晴らしさを語った。

また、日に日に疲労でやつれていく様子は多くの人々の同情を買った。

ジェシーの遺体が発見された後も、気丈に記者会見に臨み、時折、嗚咽をまじえながら、ジェシーの遺体を見た時の様子を語った。



∽ 総評 ∽

ガールフレンドとお腹の子供を殺害したカッツ。

事件自体はそれほど衝撃的な内容ではないが、被害者女性の家族がマスコミの前でジェシーの安否を気遣い、気丈に振る舞った事で全米の注目を集めた。

交際相手や結婚相手を殺害するというのはよくあることだが、いまいちカッツの動機がわからない。

普通の喧嘩から発展したのか、他に好きな女性が出来た為鬱陶しくなったからか、よくわからないが、男としては最低なのは間違いない。


 
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 1人
(他胎児1人)
《犯行期間:2007年6月14日》