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ブリジット・ハリス (アメリカ)
【1981 ~ 】



1981年6月6日、ブリジット・ハリスはアメリカ・ニューヨーク州ニューヨークで生まれた。


ブリジットにはカーリーンという妹があり、ブリジットが2歳の時、母はアパートの近くの公園にブリジットとカーリーンを捨てた。

その後、ブリジットとカーリーンはニューヨーク州ロングアイランドで父エリック・グッドリッジと一緒に暮らした。

しかし、そんな姉妹をグッドリッジは性的に虐待する。

そして、父グッドリッジは故郷のリベリアへ帰ってしまい、その為、ブリジット姉妹は親類の家をたらい回しにされる事となる。

その後、祖母に引き取られた姉妹だったが、祖母に身体的に虐待された。

後にブリジットはこの時の事を

「その家で私たちは奴隷でした。そして、私たちがおばあちゃんに背いたりすると、棒で私たちを殴りました」

と語った。

また、ブリジットは

「私の従兄弟は私と性交渉を行う事を強制しました」

と話し、従兄弟に性的虐待を受けていたと語っている。

父グッドリッジがリベリアに行っている間、ブリジットは祖母や従兄弟からの虐待を母と牧師に訴えようと試みるが、父グッドリッジはその申し立てを止めさせた。

それどころかグッドリッジはブリジットがおかしくなったと主張した。


ブリジット17歳になる頃には独立し、1人暮らしするようになる。

ブリジットは空港警備のガードマンとして働き、26歳まで1人で過ごした。


ブリジットは1人暮らししてから数年間、グッドリッジと会っていなかった。

しかし、ある日、グッドリッジがブリジットと話がしたいとカーリーンを通じて連絡してくる。

ブリジットがグッドリッジの家に着くと、ブリジットの姪の1人 (カーリーンの娘) がグッドリッジの膝の上に座っていた。

グッドリッジはこの孫娘をリベリアに連れて行くと、姉妹に話した。

もちろん姉妹はそれに抗議するが、聞き入れられなかった。

姉妹は自分達が子供の頃、グッドリッジによってされた事を思い出し、話し合った。

そして、カーリーンの娘もリベリアに連れて行かれると、自分達が子供の頃にされた同様の事をされると考えた。


2007年7月28日、ブリジットは再びグッドリッジを説得する為、自身のアパートにグッドリッジ (この時55歳) を呼んだ。

ブリジットはグッドリッジに姪をリベリアに連れて行かないよう説得する。

しかし、グッドリッジは聞く耳を持たず、ブリジットはその態度に怒りが頂点に達し、グッドリッジに手錠を掛け、身動き出来ない状態にした。

それからダクトテープを顔に張り、グッドリッジが叫ぶのを防ぐ為にタオルを口におもいっきり突っ込んだ。

あまりに一気に突っ込んだせいでタオルが喉につまり、グッドリッジは窒息死してしまう。

その後、ブリジットは外科用のメスを取り出し、グッドリッジの陰茎を切り取り火にかけて燃やした。

グッドリッジ殺害後、ブリジットは911に連絡し、グッドリッジはまだ生きており、救助が必要だと話した。

ブリジットは自分は警察署へ向かう途中だと、911のオペレーターに話したが、ブリジットは警察署には現れなかった。

警察署には行かなかったが、ブリジットはカーリーンに電話し、全てを話した。

カーリーンはブリジットに自分の家に来るよう促した。

そして、カーリーンはブリジットが怪我をしていた為、救急車を呼んだ。

ブリジットはリッチモンド大学メディカルセンターに運ばれるが、そこで警察に逮捕された。


逮捕されたブリジットは、弁護士に子供の頃に殺害したグッドリッジに性的虐待を受けていた事を話した。

更にブリジットはグッドリッジが

「父は私を愛しており、性的虐待は愛情表現の方法であると話していた」

とアフリカ文化の処女性についてグッドリッジが話していたと告げた。

ブリジットは妹のカーリーンも同じく強姦されていたと話したが、カーリーンはしばらく沈黙していた。

しかし、カーリーンは後にグッドリッジによる強姦を認めた。

すぐに強姦されていた過去を言わなかったのは、素直に言う事が怖かった為だと話した。

弁護士は一連のグッドリッジの虐待に憤りを感じ、姉妹の正当防衛の為のお金を集める『savebridget.com』というウェブサイトを準備した。


同年8月16日、精神病院から出た後、ブリジットは第一級謀殺と第二級謀殺で起訴された。

ブリジットは自身を『 Original Dark Angel (最初の暗い天使) 』と称したメモを残し、そこにはグッドリッジを殺すつもりはなかったと主張していた。

また、

「私は父を止めなければならないと感じた」

と書いていた。


2009年9月、ブリジットの裁判が開かれた。

検察側は手錠を掛け、顔にダクトテープを張り、口にタオルを入れたのは計画的であり、最初から殺すつもりだったと主張。

また、死んだ相手の陰茎を切り取り、わざわざ燃やしたのは恨みによる私的な事だと主張した。

しかし、ブリジットはグッドリッジの陰茎を燃やした理由を、1993年にロリーナ・ボビッドの事件を知っており、万が一、息を吹き返した場合、接合出来ないようにした為だと証言した (ボビッドの夫は、ボビッドに陰茎を切り取られ外に捨てられたが、後にそれを拾い再接合に成功した) 。

また、グッドリッジ殺害の動機は過去の虐待の復讐ではなく、姪がリベリアに連れて行かれ、自分の子供の時のように性的虐待を防ぐ為だと主張した。


同年9月30日、陪審はブリジットを第二級謀殺のみの有罪とし、更にそれよりも軽微な罪に下した。

陪審員の1人は
「我々陪審員は、彼女が殺人の容疑者とは思っていない」
と発言した。


同年10月29日、ブリジットには懲役5年から15年の不定期刑が言い渡された。


2012年8月13日、ブリジットは刑を5年務めた後、仮釈放により釈放された。

釈放されたブリジットは

「私は父を殺す事が答えであったとは思っていません。父を止める唯一の方法がそれしかなかっただけです」

と述べている。

また、ブリジットは刑務所から出た人間をサポートする団体に入りたいとも語った。



∽ 総評 ∽

姪っ子が性的虐待される事を恐れ、実父を殺害したブリジット。

自身や妹も子供の頃に性的虐待を受けていたが、ブリジットはそれが原因ではないと主張した。

確かに、自身や妹同様、姪もグッドリッジに強姦される可能性は高かったであろう。

もし恨んでいるならしばらく連絡も取らず会わなかったのは変であり、もっと前に行動を起こしていてもおかしくない。

多分、姪を心配したのは本当だと思うが、すでに死んでいる父親の陰茎を切り取り燃やしたのは、さすがにそこまでやる必要はなく、自身がやられた恨みが多少は入っていたであろう。

殺人は是が非でも許せないという人もいるだろう。

私も何度も言っているが基本的に厳罰主義であり、精神病だろうが子供だろうが死刑は賛成だ。

だが、このブリジットの場合は、自身も相当な虐待を受けており、間違いなく被害者の1人だ。

赤の他人ではなく、自身の碌でもない父親を殺害したブリジットに、私は正直厳しくなれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★★★★★☆☆☆
・異常性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 1人

《犯行期間:2007年7月28日》