フランシスコ・ラウレアーナ (アルゼンチン)
【1952 ~ 1975】
フランシスコ・アントニオ・ラウレアーナは、1952年、アルゼンチン・コリエンテス州で生まれた。
ラウレアーナはコリエンテスの神学校に通っていた時から犯罪に手を染め始めた。
この頃には少女を強姦し、わざわざ首を吊って絞殺した。
後にラウレアーナはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに移動し、職人として働く傍ら、殺害した相手のイヤリングやブレスレット、ネックレスを奪って売り捌いた。
その後、ラウレアーナは結婚し、3人の子供をもうけた。
しかし、平穏な生活を過ごす事に我慢出来なくなったラウレアーナは、家族を置いて家を出た。
そして、ラウレアーナは殺人に精を出すようになる。
ラウレアーナが標的に選んだのは若い女性か女の子で、バスを待っていた女性を襲った。
しかも、ラウレアーナは毎週水曜日に殺人を行うという徹底ぶりで、死体は翌日の木曜日午後6時頃までに発見された。
死体は32口径の銃で撃たれるか、窒息死で殺害されていた。
そして、殺害後、被害者が身に付けていたリングやブレスレットにチェーンを盗み、記念品としてトランクに入れて保管した。
また、ラウレアーナは殺害してから数日後に殺害現場を訪れ、殺害の様子を再現して楽しんだ。
しかし、ある殺人を犯した後、ラウレアーナが逃走した姿を目撃した男性がいた。
ラウレアーナはその男性に向かって発砲し、逃走したが男性は無傷であった。
その男性によりラウレアーナのモンタージュ顔写真が作成され、それを元に警察は動き出した。
1975年2月27日、ラウレアーナは少女を連れた母親に声を掛ける。
母親はラウレアーナと普通に会話していたが、少女がラウレアーナがモンタージュ写真で見た犯人と似ている事を母親に告げる。
母親は夫に連絡する振りをして警察に連絡した。
ラウレアーナはすぐにその場を逃走した。
逃走したラウレアーナだったが、2ブロック離れた場所で、警察に呼び止められる。
しかし、警察がラウレアーナを連行しようとした所、ラウレアーナはバッグから銃を取り出し警官に発砲する。
警官の反撃を受けたラウレアーナは肩を撃たれるも、なんとか逃走する。
重傷を負ったラウレアーナは、鶏小屋に隠れた。
しかし、鶏小屋にいた犬に足を噛まれ、あまりの痛みに叫ぶと、その叫び声により警察に気付かれてしまう。
鶏小屋を取り囲んだ警官隊はラウレアーナに投降を促す。
ラウレアーナは自分は殺人を止める事が出来ないので投降出来ないと告げる。
その後、ラウレアーナと警官隊とで銃撃戦となり、ラウレアーナはその場で射殺された。
警官が鶏小屋に踏み込むと、2羽の雌鶏が殺害されていた。
警察はラウレアーナの家を捜査し、多くの犠牲者の遺留品が見つかり、警察が捜査していた多くの犯罪と結び付き、解決に至った。
ラウレアーナはわずか6ヶ月の間に最低でも15人もの若い女性や少女を強姦し、殺害した。
この事実にアルゼンチン全土が震撼し、ラウレアーナは『アルゼンチン史上最悪の連続殺人鬼』と呼ばれた。
事件後、ラウレアーナの妻は
「夫がやった事は許されなせんが、私にとっては良い夫、良い父親、そして、職人としての彼が好きでした」
と発言した。
最後にラウレアーナが犯罪の為に出掛ける際の言葉で終わりたいと思います。
「外には多くの堕落者がいるから出してはいけない」
∽ 総評 ∽
『アルゼンチン史上最悪の連続殺人鬼』または『アルゼンチンで最も殺害した連続殺人鬼』と呼ばれたラウレアーナ。
殺害方法、殺害手段、殺害相手など、シリアルキラーには本人なりのこだわりを見せる者も多いが、ラウレアーナは「水曜日に殺人を犯す」というこだわりであった。
ラウレアーナはわずか6ヶ月という間で15人もの女性や少女を強姦して殺害したが、それはわずか22歳の頃という早熟ぶりであった。
南米はマフィアやギャングが横行し、治安の悪さはかなりのものであり、その為、以前に何人も紹介したような大量殺人鬼が多く存在する。
しかし、そんな南米の中でもアルゼンチンは比較的治安が良い方で、このラウレアーナが史上最悪と呼ばれるほど、それほど大量殺人鬼が何故か誕生していない。
ラウレアーナの幼少の頃の様子は詳細がないのでよくわからないが、多分そこに原因があると思われる。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 15人以上
《犯行期間:1974年~1975年》
コメント
コメント一覧 (8)
何故か島歌が日本語で歌われてる位人気がある。
さすがお詳しいですね。
だからアルゼンチンは財政破綻したんですかね。
南米は日本の文化がなんとなく受け入れられているような気がします。
仰る通りですね。
気を付けないといけませんね。
お手柄ですね。
仰る通り生きていればもっと被害が増えたのは当然ですね。
バカな司法や警察はなんだかんだで凶悪(性)犯罪者にすらゲキ甘判決しか出せませんから。
それにしてもたった6か月とは犯行を行ってるとは思えず、その前も少女を強姦してるでしょこのロリコン男!!
そうですね。
よく警察が射殺とかした場合、事件の真の解決にならないからと批判する人がいますが、犯人が死んだのでこれ以上の解決はないと思います。