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ヘンリー・ルーカス (アメリカ)
【1936 ~ 2001】



1971年、イリノイ州に移動したルーカスは、スクールバスを待つ14歳の少女を誘拐しようとして逮捕される。


ジャクソンビル刑務所に収監されたルーカスは、4年後の1975年に出所する。

そして、この年、ベティ・クロフォードという名の女性と結婚するが、結婚生活は4年で破綻する。


離婚後の1979年、ルーカスはオーティス・トゥールと出会う。

オーティスはルーカスが働こうとしたキノコ農場の同僚であった。

2人はすぐに意気投合し、仕事の休みの週末にはわざわざ他州に赴き、暴行や強盗、強姦に殺人と犯罪を繰り返した。

狙い相手はヒッチハイクしている女性で、車に乗せるとマリファナを与え、気分を高揚させてから強姦した。

そして、ことが終わると両腕の間接を砕き、アキレス腱を切り裂いて身動き出来ない状態にし、道に捨てた。

その後、必死に逃げようと蠢く女性を車で轢いたり、頭を岩で潰したりして遊ぶという非情で凄惨な行為を繰り返した。

オーティスは殺害後に勲章を残す事にこだわり、舌を千切って持ち帰った。


農場の仕事に飽きたルーカスとオーティスは仕事を辞め、ミシガン州、インディアナ州、イリノイ州、ウィスコンシン州、ジョージア州、ルイジアナ州、テキサス州、ニューメキシコ州と、全米各州を殺人行脚で渡り歩いた。

時にはカナダで殺人を行った事もあった。

この殺人行脚の最中、ルーカスはオーティスが持ってきた殺人依頼を2件引き受け、殺人を行っている。


半年後、ルーカスはオーティスに連れられ、オーティスの故郷フロリダ州に行くと、そこでフランク、フリーダ・パウエルとベッキー (9歳) という3人の従姉妹を紹介された。

そして、ルーカスはオーティスが所属している殺人組織『死の腕』に興味を持ち、オーティスを通じて組織に入る事となる。

この組織に入るには入会資格が必要で (詳細は省く) 、無事クリアしたルーカスは晴れて『死の腕』の一員となった。

しかし、ルーカスがこの『死の腕』と少し肌が合わなかったのは、この組織は殺害した相手の死体を解体したり食べたりと、死体を弄ぶ事に力を入れていたのだが、ルーカスは死体には何の興味もなかった。

強姦して殺害した相手はルーカスにとってただの肉の塊にしか過ぎなかったのだ。

組織はルーカスにありとあらゆる凶悪犯罪の実行から逃走まで事細かに教え、それは朝から晩まで続いた。

そして、組織はルーカスに子供を拐って来て組織が管理する『牧場』と呼ばれる場所に連れて来るよう依頼する。

ルーカスは指示通りオーティスと一緒に全米を渡り歩き、1年足らずで14人の子供を誘拐し、『牧場』に届けた (実際、アメリカは年間10万人の子供が行方不明となる誘拐大国である) 。


その後、ルーカスはベッキーと3年ぶりに再開し、12歳になっていたベッキーを好きになる。

そして、組織からの殺人依頼を実行し、それを一部始終見ても平然としていたベッキーを見て、ますます惚れてしまう。

しかも、ベッキーはその死体を埋めるのを積極的に手伝った。


そんなルーカスとベッキーは、殺人を繰り返しながらテキサス州、ニューメキシコ州、コロラド州、カリフォルニア州と渡り歩いた。

ルーカスはベッキーと性行為を行わなかった。

それは、ルーカスにとってベッキーは高潔な存在であり、その為、ルーカスはベッキーに対する性衝動が湧くと、女性を襲い強姦して殺し、性欲を充たした。


ルーカスはワシントン州に行くと、殺した相手に目印をつけてファンド川に捨てるようになった。

普段はルーカスは死体に目印をつける事はなく、たまたま興味本位で行ったこの行為が、地元の警察やマスコミが『ファンド川連続殺人』として騒ぎ立てた。

しかし、ルーカスは『死の腕』から徹底した証拠隠滅方法を教わっていたので、この連続殺人がバレる事はなかった。


この頃、ルーカスはベッキーと離れ、ベッキーは両親と一緒に生活していた。

しかし、1981年12月、ベッキーは些細な窃盗で逮捕され、矯正施設へ送られる。

この時、ベッキーは16歳となっていた。

ルーカスとオーティスはベッキーの両親から連絡を受けると、ベッキーを施設から脱走させる。

その後、3人は南カリフォルニアに向かうまで100件以上の殺人を行いながら移動した。


その後、オーティスと別れたルーカスとベッキーは、2人で生活するようになり、ルーカスにとって幸せな日々が過ぎて行く。

しかし、ルーベン・ムーアという男性との出会いが、ルーカスとベッキーの関係を破綻させる事となる。


⑤に続く