クリストファー・ジョンソン (アメリカ)
【1972 ~ 2011】
クリストファー・トーマス・ジョンソンは、1972年12月26日、アメリカで生まれた。
クリストファーにはダナという名の妻がおり、2004年8月22日、夫婦にエリアス・オーシャンという息子が生まれた。
2005年2月、家族はアラバマ州アトモアで二世帯住宅に住んだ。
同年2月19日午後8時30分、スーザンとジェイソンのミムズ夫妻は、子供のソフィを連れ、ボードゲームをする為にクリストファーの二世帯住宅の家を訪れた。
子供達がボードゲームしている間、クリストファーとミムズ夫妻はお酒を飲み談笑していた。
翌日20日午前1時頃、ミムズ家族はクリストファーの家を去った。
同日午前9時頃、ダナは起きてリビングルームに向かうと、ソファーにはエリアスとクリストファーがいた。
クリストファーはエリアスを抱えていたのだが、エリアスは顔に痣があり、ぐったりとして動いていなかった。
ダナはすぐにエリアスに駆け寄り、脈を測るが脈がなかった。
ダナはすぐに911に電話を掛けた。
救急隊員がクリストファーの家に駆け付けると、エリアスをクリストファーが抱いていた。
救急隊員がエリアスを見ると、顔は青白く身体は冷たかった。
救急隊員はすぐに救急車へエリアスを運んだが、エリアスは呼吸をしていなく、脈もなかったので、すでに死んでいるように見えた。
エリアスをアトモア病院の緊急治療室へ運び、蘇生を試みたが生き返る事はなかった。
エリアスの死体を調べた所、エリアスの顔にいくつもの痣があり、目と顎の周りの血管は断裂していた。
また、エリアスの口の中と胃の中に血が溢れ、腕にも我を負っている事もわかった。
医者からの連絡があり、警察がアトモア病院に向かった。
医師からの話で警察はエリアスの死は事故ではなく、事件であると判断する。
警察はすぐにクリストファーに事情聴取を始めた。
すると、クリストファーは生後6ヶ月のエリアスが泣いていたのをなだめようとするが、なかなか泣き止まなかったので、クリストファーはエリアスの口の中に指を突っ込み、そして、エリアスを叩いたと話した。
しかし、クリストファーはエリアスが重傷を負っているとは思わなかったと発言した。
しかし、エリアスの検死の結果、実に全身85ヵ所の傷があることが判明し、それはクリストファーが言っていたなだめる為に叩いたという程度の傷ではとてもなかった。
検死官は
「まるでボクシングのように殴った傷だ」
と説明した。
これらの証拠をもとにクリストファーを問い詰めた所、クリストファーはエリアス殺害を認めた。
殺害動機だが、実はクリストファーは以前から妻ダナを嫌っており、日頃から別れたいと考えていた。
しかし、別れると子供の養育費などをダナに支払わなければならず、それが嫌なので息子のエリアスを殺害したのだった。
もし、エリアスがいなければとっくにダナと別れていたとも話した。
事件後、ダナはすぐにクリストファーと離婚した。
裁判でクリストファーには死刑が言い渡された。
元妻ダナは裁判で
「私は基本的に死刑に賛成ではありませんが、彼へのこの判決は歓迎します。彼は私からエリアス、他の人に対する私の信頼、もう1人子どもを持ちたいという願いを奪い去りました。私はエリアスと同じくらいの子供と会う度に悲しい気持ちになります」
と述べた。
余談だがダナは事件後、看護婦になる為、勉強しているという。
そして、後の取材でダナは
「私の息子は私がこれまで出会った子供の中で、最も楽しい穏やかな男の子でした。クリストファー・ジョンソンは私から彼を奪いました。私はこの想像も出来ない苦痛から回復するのに長い年月が必要です」
と述べている。
2011年10月20日、クリストファーはアラバマ州の刑務所で致死量の注射による死刑が執行された。
享年38歳。
クリストファーのスペシャル・ミール (最後の特別な食事) は、七面鳥ボローニャソーセージ・サンドイッチ、チーズ、フライドポテト、オレンジジュースであった、
処刑直前の最後の言葉は
「ゲームオーバー」
であった。
最後にクリストファーがエリアス殺害時に、エリアスにかけた言葉で終わりたいのと思います。
「あなたはイエスに会いに行きます」
∽ 総評 ∽
嫌いな妻と別れたいが為に実子を殺害したクリストファー。
子供がいた為別れる事に踏み切れず、しかも普通に分かれた場合、妻に養育費等払わなければならず、それを払いたくない為に我が子を殺すというのは動機としては身勝手極まりない。
結婚したのも本人の意思だし、子供を生もうとしたのも本人の意思であり、誰かに頼まれたわけでも強制させられたわけでもない。
もちろん人間誰でも失敗するし、上手くいかない事は誰にだってある。
最初の結婚は誰でも初めて経験する事なので、実際結婚して「思ったのと違った」と思うことはもちろんあるだろう。
それは仕方ない事で、別れるのももちろんしょうがない事だと言える。
ただ、もし、子供を生んでいるのなら、その子供が成人するまで離婚した後も金銭的に援助するのは当然の事だ。
結婚し家族を持つという事に、もう少し自覚と責任を持ってもらいたいと思う。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 1人
《犯行期間:2005年2月19日》
コメント
コメント一覧 (10)
えっ!そうなんですか。
それほどの事件ならニュースになってますよね。
子供は大丈夫なのでしょうか?心配です。
やっぱり親って自分の理想を子供に押し付ける事が多いんですね。
確かに自分が出来なかった事を子供にやってもらいたいとか、子供の将来を考え厳しくするのかもしれませんが、子供が頼んだわけでもないので、身勝手極まりないですね。
仰る通りですね。
けど、こればっかりはどうしようもないですね。
犯罪者や異常者というのは決してなくならないし、かといって用心するにも限界がある。
こういった人間に出会わない事を祈るしかないですね。
しかも動機も自分勝手を絵に書いたような感じだし
犯行もバレないと思ってたのも不思議
生まれて間もないのに、こんな馬鹿に命を奪われるなんて酷すぎる
ニュースの伝えた彼女の言葉で『二歳の息子に娘を抱っこさせてたら、落とした。私は何もしてません。』と言ったと聞きました。2015年の事件で多分調べたら分かるかもしれません。聞いたときに『なんで?』という言葉が頭を回ってました。
仰る通りですね。
赤ちゃんなんて神々しくて神聖な存在ですよ。
しかも、それが実の子供なわけなので、余計そのように感じるはずです。
普通の大人を標的にするのに比べて更に鬼畜ですね。
わかりました。
気になるので調べて確認してみます。
とか被害者にほざいているんですね。
私が死刑執行人だったら
「閻魔さんのいる地獄に落とすぞ」
と言ってから処刑しますね。
本当そういって地獄に落としたいですね。