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メラニー・マクガイアー (アメリカ)
【1972 ~ 】



旧姓メアリー・リン・スレートは、1972年10月8日、アメリカ・ニュージャージー州リッジウッドで生まれた。


1994年、メラニーはラトガーズ大学を卒業し、その後、看護学校に入学した。


1997年、メラニーは看護学校を卒業する。


1999年、メラニーは26歳の時、ウィリアム・マクガイアーと結婚する。


2004年4月、結婚5年目を迎えたメラニーは、人工受精を行う病院で看護婦として働いていた。

夫ウィリアムはコンピュータープログラマーとして働いており、2人の子供に恵まれる幸せな生活をメラニーは送っていた。

そんな家族はニュージャージー州のウッドブリッジのアパートに住んでいたが、ウォーレン郡に大きな家を購入し、引っ越す予定であった。


同年4月28日、メラニー家族の新居は完成していたが、引っ越す事はなかった。

何故なら、その日の夜、メラニーは夫ウィリアムの意識を失わせた後、銃で2発撃ち、射殺したからだった。

射殺後、メラニーはウィリアムの死体を解体し始めた。


切断後、メラニーはウィリアムの死体を3つのスーツケースに分けて入れた。

実はウィリアムは殺害される直前、バスルームにいたメラニーを殴り、ドライヤーシートをメラニーの口の中に詰め込むという暴行を加えていた。

メラニーはトラックにウィリアムの死体をバラバラにして詰めたスーツケースを載せると、トラックを走らせた。


同年4月30日、メラニーの乗ったトラックはニュージャージー州アトランティックシティのフラミンゴホテルで見つかり、メラニーは乗っていなかった。


同年5月4日、ウィリアムのバラバラ死体が入った1つ目のスーツケースがチェサピーク湾の橋のトンネル近くで発見された。

このバラバラ死体発見により、警察は捜査を開始する。


同年5月11日、2つ目のスーツケースが見つかり、そこにはウィリアムの頭と胴体が入っていた。


同年5月16日、3つ目のスーツケースが発見された。

警察は3つのスーツケースのバラバラ死体を繋ぎ合わせ、それがウィリアムのものだと判明する。

そして、警察は妻メラニーを事情聴取する。

警察は容疑者をほぼメラニーだと確信し、捜査を進めるが、事件がヴァージニア州ではなく、ニュージャージー州であった為、捜査はニュージャージー州警察が行う事となった。

警察はフラミンゴホテルに設置していたビデオカメラに、トラックを駐車するメラニーの姿が映し出されている事を確認する。

また、事件発生の2日前、26日にメラニーが38口径の銃をペンシルベニア州イーストンの店で購入していた事も判明した。

しかも、ウィリアムの検死の結果、死因はメラニーが購入した銃と同じ38口径の銃で撃たれた事によるものとわかった。

更に、警察はメラニーが勤務する人工受精を行う病院で、ブラッドリー・ミラーという同僚の男性と、長年に渡り不倫関係であった事も突き止めた。


ウィリアム殺害から1年以上経過した2006年6年2日、警察は新しく建てた新居にて、メラニーを逮捕した。

事件が明るみになると、マスコミはメラニーを『The Suitcase Murder (スーツケース殺人者) 』と呼び、大々的に報道した。


逮捕されたメラニーは無罪を主張した。

メラニーの保釈金は75万ドル (約8250万円) と設定された。


保釈金を支払い釈放されたメラニーだったが、同年10月11日、更に追加容疑を受けた。

それは自身の容疑をそらす為、警察に虚偽の手紙書いたというものだった。

しかし、メラニーは相変わらず無罪を主張した。


2007年4月23日、裁判でメラニーは第一級謀殺で有罪判決となり、同年7月19日、終身刑が言い渡された。

メラニーはすぐに控訴した。


2014年4月29日、ニュージャージー最高裁判所は、メラニーの控訴を棄却した。


同年9月25日、メラニーの弁護側は、メラニーの裁判での発言が不十分だったとして、裁判のやり直しを訴えた。


現在、メラニーはニュージャージー州クリントンにあるエドナ・マハン更生施設で服役中であるが、訴えが通らない場合、仮釈放の資格は100年間ない。



∽ 総評 ∽

夫を射殺しバラバラにし、スーツケースに分けて遺棄したメラニー。

スーツケースに死体を入れて運ぶというのは、以前紹介した『虎の女』ことウィニー・ルース・ジャッドを彷彿とさせるが、ジャッドはメラニーと異なり、直接運んでいる時に逮捕されている。

女性が死体を解体するのは、男性の殺人鬼に見られる快楽という部分はあまりない。

大抵の理由がバラバラにする事で運び易くしたり、隠蔽工作の為にするという合理的な理由で行われる事が多い。

しかし、メラニーのウィリアム殺害動機がよくわからない。

メラニーは不倫していたという事で、邪魔になった夫を殺害した可能性はあるが、何か釈然としない。

メラニーの家は裕福でお金に困っていたという事はなく、女性の殺人によくありがちな保険金殺人でもない。

一瞬、「メラニーは本当に無罪なのでは?」とも思えてくるが、数々の証拠がメラニーを犯人だと示している。

本人は健在なので、いずれ真実が分かるかもしれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★★★★★☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 1人

《犯行期間:2004年4月28日》