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丁 启泰 (ディン・チータイ 香港)
【1983 ~ 】



2008年4月29日、香港で衝撃的な事件が起こる。

香港在住の王嘉梅 (16歳) が殺害され、バラバラにされて遺棄されただけでなく、人肉の一部が肉屋の店頭に並んだのだった。

犯人は丁启泰という24歳の男性で、丁はインターネットで王と知り合うと、王を自室に招き入れた。

そして、お金を払って性交渉に及び、その後、王を殺害する。


王殺害後、隠蔽を図る為に体を切り刻んだ。

その時、丁は『凌遅刑 (世界一残酷な処刑方法と言われる刑で、生きながら体の一部を何日もかけて徐々に切り刻んでいくという残酷さであった。ただし、王の場合はすでに死んでいる為、厳密には凌遅刑ではない) 』のように王を切り刻んだ。

丁は肉や内臓をミンチ機に入れて細切れにし、トイレに流して捨てた。

頭部と胴体はミンチ機に入れられなかったので、発泡のゴム箱に入れ、レンガを重しにして九龍城の埠頭の海に投げ捨てた。

残った手足や骨は家の近くの市場に出掛け、豚肉や豚の骨に混ぜた。

その混ぜた肉や骨は肉屋の店頭に並んだ (肉は全部売れたと言われるが定かではない) 。


捜査を進めた警察は、丁には区 (チュ) という名の共犯者がいる事がわかり、すぐに区を逮捕した。

区は死体遺棄を手伝い、区の部屋のカーペットの下から王嘉梅のものと見られる血痕が多数見つかった。

また、丁と区は小学校からの幼なじみで、10年来の友人であった事がわかった。


事件が公になると香港中が震撼し、1985年にマカオで起きた『八仙飯店人肉饅頭事件』の再来と呼ばれ世間は騒然となった。


王は1991年に中国・湖南省で生まれ、1994年、母親が香港の人と結婚した為、2005年に香港に移住した。

王は幼少時から賢く、中学時代は学問品行共に優秀であった。

しかし、王は継父と仲が悪く、2008年1月に中学校を退学し、働いて家族を自分で養おうと考えた。

そして、王は援助交際を始める。

王のネット上の名前は『KIMI』といい、自撮りでセクシーな写真を掲載し、値段は1回、1500元 ~ 2600元 (約2万3000円~4万円) に設定し、遊び相手を募集していた。


そして、2008年4月27日、王は行方不明となり、2日後の4月29日、家族が失踪届けを出した。

家族は王の死体がまだ上がっていなかったが、すでに死んでいると考えていた。

警察は王が生前、最後に電話をした相手が丁だとわかり、逮捕に至った。

共犯者の区は罪を認めたが、丁は罪を認めなかった。

警察は必死の捜査で王嘉梅の遺体の一部を回収し、凶器も見つけ丁に突き付けた為、丁は罪を認めた。

区は保釈金1万香港ドル (約13万2000円) を支払い釈放されている。


2009年7月27日、高等裁判所で丁は終身刑が言い渡された。


2011年、赤柱刑務所で丁は同じ刑務所の囚人に暴行する事件を起こしている。



∽ 総評 ∽

出会い系の女性と性交渉し、殺害してバラバラにした挙げ句、店頭の豚肉に人肉や人骨を勝手に混ぜた丁。

そもそも丁の殺害理由がよくわからない。

元々殺害するつもりだったのかもしれないが、お金での関係なので基本的に殺害する必要はない。

行為が終わった後になんらかのトラブルがあったのかもしれないが、もしそうだとしたら身勝手極まりない。

丁は余った人肉や人骨を混ぜた豚肉が店頭に並んだが、それを知った主婦がその時期に店で肉を買った為、不安に思ったという。

確かに恐ろしい話で、前述して通り、以前掲載したウォン・チーハンの『八仙飯店人肉饅頭事件』を彷彿とさせるが、実際に並んだのか、それを買った人がいたのか真意は不明だ。

ただ、人肉の件は眉唾だったとしても、殺人行為自体は残酷で恐ろしいのは間違いない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★★☆
・残虐度 ★★★★★★★★☆☆
・異常性 ★★★★★★★★★☆
・特異性 ★★★★★★★★☆☆
・殺人数 1人

《犯行期間:2008年4月27日》