ロナルド・オブライアン (アメリカ)
【1944 ~ 1984】
ロナルド・クラーク・オブライアンは、1944年10月19日、アメリカで生まれた。
1974年10月31日、ハロウィンのこの日、アメリカ・テキサス州ディアパークで事件が起こる。
オブライアンは息子ティモシー (8歳) に青酸カリをまぶしたキャンディを与え、毒殺する。
オブライアンはティモシー以外にも、他に娘エリザベスにもキャンディを与え、殺害しようとしたが、エリザベスはキャンディが汚れていた為、たまたま食べなかった。
また、オブライアンは自身の子供だけが死ぬと、自身に疑いがかかると考え、他の子供達にも青酸カリ・キャンディをばらまき、無差別的犯行にみせかけようとした。
結局、他に3人の子供もキャンディを手にしているが、食べなかった為、無事であった。
ハロウィンでは子供が他人の家を訪ね、お菓子をもらうのが通例で、その代表的なお菓子がキャンディであった。
その為、子供達は躊躇もなくキャンディを口にするのである。
オブライアンはすぐに逮捕されたのだが、オブライアンには多額の借金がある事が判明する。
その為、オブライアンは息子や娘に掛けていた生命保険の金目当てに子供を殺害したのであった。
裁判が開かれると、マスコミはオブライアンに『キャンディマン』というネーミングを付け、大々的に報道した。
1984年3月31日、致死量による注射により死刑が執行された。
享年39歳であった。
このオブライアンが起こした事件以降、『トリック・オア・トリート』で子供が貰うお菓子に対する不安が否が応でも高まってしまい、その為、オブライアンは「ハロウィンを台無しにした男」とも呼ばれた。
∽ 総評 ∽
『キャンディマン』と呼ばれ、自身の子供を借金を支払う為に保険金目当てに殺害したのオブライアン。
借金をしたのはオブライアン本人であり、自身のだらしなさを子供の命で補おうとするのは、余りに自分勝手で救いようがない。
「ハロウィンを台無しにした男」とも呼ばれオブライアンだが、まさにその通りで、子供達が楽しむイベントに突け込むのは今後の影響を考えると被害は甚大である。
以後の影響を考えると、このオブライアンの罪は、本人の命程度では到底補い切れないレベルかもしれない。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・殺人数 1人
《犯行期間:1974年10月31日》
コメント
コメント一覧 (6)
もし、西部開拓時代とかに同じような事をしていたら、この男は近隣住民の皆様に袋叩きにされていたのではないかとさえ思えてしまいます。
そうですね。
外国、日本問わず、昔は処刑は公開で行われるのは当たり前で、しかも、娯楽の少ない時代の数少ない民衆の楽しみだったんですよね。
今思えばすごい時代ですよね。
そうですね、両者共に逮捕直前にリンチされてますね。
けど、日本だと少し考えられないですね。
連続殺人なんか犯す異常者に、日本人なら怖くてまず近寄らない気がします。
けど、名無しさんの仰る通り、このようなリンチってあると多少抑止になりますよね。
犯罪を犯すと一般大衆に攻撃される可能性があるとしたら、外も歩けないと思います。
まず未成年の犯罪でも残虐性が高いと実名と顔写真がインターネットに情報が出てしまいますし、加害者の家族はまずまともに暮らせないんじゃないかな?と思います。
確か宮崎勤の一家は遠い親戚と言える身内にすら波及して何人か自殺者が出ていますし、近年だと佐世保の事件の女の子の父親も自殺したんですよね。
個人的には致し方ない、当然かも知れないと思う反面、間違った情報もある(ネットに流れた角田美代子の写真が別人だったなど)のでどうなのかなぁ~と言うのもあります。
欧米は家族であっても個を尊重する文化なので、家族までインターネット上に情報を晒されたりなどは聞きませんし、本人をリンチすると言う考えに行き着くのかも知れませんね(;^_^A
間違った情報が拡散するのはダメですね。
ファリスさんの仰る通り、加害者家族が被害に遭うのは確かにしょうがないと思います。
ただ、被害者遺族なら解りますが、全く関係ない第三者が、責任感もなく好き勝手に言いたい事を言うのはどうかと思います。