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フアナ・バラサ (メキシコ)
【 1958~      】



フアナ・バラサ・サンペリオは、1958年12月27日、メキシコ・エパソユカンで生まれた。


バラサはメキシコの首都メキシコシティに住み、非常に大柄であったバラサは、女子プロレスラー『サイレント・レディー』として活躍した。


レスラー引退後は、自身がかつて活躍したプロレス会場で、ポップコーンを売って生活していた。


1998年頃から、バラサは1人暮らしの高齢女性の介護の仕事も始めた。

介護を必要としている高齢者を募って、自宅に介護士として通った。

だが、バラサの真の目的は年寄りの介護等という親切心等ではなかった。

バラサは何度も高齢者の家に通い、年寄りがバラサの事を信用し始めた頃を見計らい、金品の有りかを聞き出すと、用の済んだ老人を次々と殺害して回るようになる。


バラサによる殺人は2002年から始まり、被害者は増えていく一方であった。

連続老女殺人事件として警察は捜査を始めるが、犯人を特定することが出来ずにいた。

その理由として、バラサは長身でがっしりとした体型をしており、しかもショートヘアーであった為、目撃証言により、警察は犯人を男性、もしくは性転換した人間だと考えていた為であった。


その証拠に、2005年、10人の性転換者を一斉検挙し、取り調べを行っている。


2006年1月25日、バラサはアナ・マリア・レイエス (82歳) を絞殺している所を偶然警察官に目撃され、あっさり逮捕されてしまう。

逮捕されたバラサは

「自分は子供の頃に母親から虐待された上、親に捨てられた。その後、養子に出されたが、その養父に性的虐待を受け続けた。しかも、その養父の子供を産むはめになった。その恨みを晴らす為、自分は母親くらいの年齢の老婆を殺した」

と自供し、金銭目的だけが殺人の動機ではないことが判明する。

事件発覚当初、元人気レスラーによる連続殺人というのは世間の耳鼻を集め、たいへん注目を集めた。

しかし、バラサの自宅の様子がマスコミの報道で明らかになると、メキシコ中が話題で持ち切りとなった。

バラサの自宅には「サンタ・ムエルテ (死の聖人) 」と呼ばれる死神崇拝カルトの儀式用の祭壇があったからだ。

祭壇には生け贄にした蛇の死体の瓶詰め等があり、それらは警察に押収された。


2008年3月31日、裁判でバラサには懲役759年の終身刑が言い渡された。



∽ 総評 ∽

元レスラーという異色の肩書きにより注目を集めたバラサ。

世界広しといえど、元レスラーによる連続殺人というのはそうあるものではない。

本人は子供の頃母親に虐待され、次に養父に強姦された為、その恨みで殺したと言っているが、それならお金を奪う必要はない。

しかも、レスラーとしてそれなりに活躍しているので、もし本当に恨みで殺害しているのなら、シリアルキラーらしくもっと早くに殺人を始めてもおかしくない。

ここからは予想だが、レスラーとしてそれなりの地位と収入がありチヤホヤされていた時から、引退後に急に周りから注目もされず、しかも収入も激減してしまい、そんな状況下で精神が追い詰められていったのではないだろうか。

また、バラサの部屋には死神崇拝カルトの儀式が飾ってあり、そのカルト集団の影響も否定出来ない (ただし、バラサが実際にカルト集団の一員だったのか、ただ憧れていただけなのかはわからない) 。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・殺人数 11人
(警察は40人以上と見解)
《犯行期間:2002年~2006年1月25日》