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ジェイムズ・ローガン (オーストラリア)
【1980~ 】



ジェイムズ・パトリック・ローガンは、1980年、オーストラリア・ブリスベンで生まれた。


2005年3月29日、ローガンは友人のクリストファー・クラーク・ジョーンズ (23歳) と共に、共通の友人であるモーガン・ジェイ・シェファード (17歳) という女性の家で遊んでいた。


当初は和やかに楽しく過ごしていたのだが、酒を飲み泥酔していたローガンとシェファードは、些細な事から口論となる。


酒の勢いもあり、怒りが頂点に達したローガンはナイフを取り出し、迷うことなくシェファードを突き刺した。

しかも、それで止めることなく、なおもシェファードを刺し続けた。

その刺した回数は実に133回という異常さであった。


それほど刺してもローガンの怒りは収まらず、ノコギリや斧でシェファードの頭部を切断した。


ローガンはジョーンズに手伝わせ、死体をカーペットに包み、車のトランクに入れた。

この時も、ローガンはカーペットの上から狂ったようにナイフで死体を刺し続けた。


ローガンとジョーンズは、車でデイボロという場所に向かったが、向かう車中の中で、ローガンはポリ袋に入れたシェファードの頭を膝の上に置き、大事そうに抱き抱えていた。


デイボロに到着すると、ローガンとジョーンズは道路の脇の地面に穴を掘り、シェファードの首なし死体を中に落とした。

ローガンはシェファードの頭をすぐに穴には捨てず、道路の上でボウリングのように何度も転がして遊んだ。

しかも、それだけではなく、その頭を使って腹話術のようにして遊んだりもした。


ローガンは十分にシェファードの頭を使って遊ぶと、体を捨てた穴に頭を放り込み、穴を埋めた。


このシェファード殺害後、ローガンは行き付けのバーで飲みながら、友人達に

「女を殺してその頭でボウリングをしてやったぜ!」

と興奮して自慢話をした。


2005年10月、警察は匿名の通報者からの情報により、シェファードの死体を発見する。


死体発見後、ローガンとジョーンズは逮捕された。

警察はローガンのバーの飲み仲間から、「ローガンの生首ボウリング」の証言を得、検死の結果、シェファードは頭部を切断されている時は、まだ、生きている事が判明した。


裁判でローガンは一貫して無実を主張。

一方、ジョーンズも
「ローガンに脅され、断れば自分も殺されると思い、死体を埋めるのを手伝った」
と泣きながら供述した。

また、ジョーンズは
「ローガンによって残虐な殺人や異常な行為を目の当たりにされ、精神的に苦痛を味わった」
とも主張した。


しかし、そう主張していたジョーンズだったが、ローガンのように刺したりして殺害はしていないものの、ジョーンズも積極的に事件全般に加担し、ローガン同様、シェファードの頭でボウリングしていた。


2008年7月29日、裁判でローガンには終身刑が言い渡され、ジョーンズにもローガンとの差はないとして同様の終身刑を言い渡している。



∽ 総評 ∽

ふとしたきっかけで友人を133回も刺したローガン。

カッとなって刺したというのはよくあることだが、一応友人であった人間をそんなにも刺すのはさすがに異常だ。

また、133回という回数は、1人に刺した回数としてはかなりのものだろう。


シェファードは133回刺されたにもかかわらず死んでおらず、また、生きながらにして首をノコギリで切断されている。

その苦痛は筆舌に尽くし難く、考えるだけで恐ろしい。


ローガンはシェファードの生首をボウリングのボールのようにして転がして遊んだが、その行為はかなり異常だ。

いくらカッとなったと言えど、相手は一応友人だったのだ。


私を含め皆様もそうだと思うが、普通、いくらカッとなって内心「殺したい」くらい憎んでも実際は理性が働き実行に移すことはない。

本当の心理は本人にしかわからないが、ローガンは日頃からシェファードのことを憎んでいたのではないかと思われる。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★★☆
・残虐度 ★★★★★★★★☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★★★★★☆
・殺人数 1人

《犯行期間:2005年3月29日》