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エド・ゲイン (アメリカ)
【1906~1984】



ゲインは地元の墓地に忍び込むと、女性の死体を盗んで家に持ち帰るようになる。

そして、その腐敗した死体を解体し、調理して食べた。


ゲインは死体を食べるだけではなく、死体のパーツを利用し、日用品や装飾品を作り始める。


死体の顔の皮を剥がしマスクを作り、ランプ・シェードを作った。

乳房の付いたベストを作り、女性器の付いたパンツも作った。


椅子やゴミ箱、鞄も死体のパーツから作り、頭蓋骨でスープ・カップを作った。

食事に使用するフォークやナイフも人骨で作り、目玉を連ねたネックレスも作った。


ゲインはそれら自家製の日用品を使用し、生活を続けた。


そして、ゲインは満月の夜に切り取った女性器で自身の陰茎を包み込み、乳房の付いたベストを身に付け、顔の皮で作ったマスクを被り、人皮太鼓を鳴らしながら庭で踊った。


ゲインはそれを1947年から1954年までの7年間、続けた。

地元の3ヶ所の墓地を夜間に40回以上訪れ、埋葬されたばかりの死体を掘り返した。

だが、ゲインは死体を弄ぶ事をしたが、ネクロフィリア (屍体愛好者) ではなかった。


しかし、目ぼしい死体を掘り起こしてしまったゲインは、直接殺人を犯すようになる。


1954年12月8日、ゲインは地元の酒場に向かうと、その店の女主人マリー・ホーガンを店内で射殺し、死体をソリに乗せて自宅に運んだ。


ホーガンの酒場に来た客が血痕を見つけ、すぐさま通報。

保安官が来て調べるが、店内は荒らされた跡はなく、また、レジにあった現金も手付かずであった。


結局、この事件はゲインの犯行だとわかることはなかった。


3年後の1957年11月16日、今度は金物屋を経営するバーニス・ウォーデンが行方不明となる。

ウォーデンはホーガン同様、年配の女性で、背格好も似ていた。

ウォーデンは26年前に夫を亡くし、1人で金物屋を切り盛りしていたのだった。
 

しかし、今回は保安官はゲインが犯人との目星を付けていた。

そして、ウォーデンが殺害された日の唯一の売上伝票がゲインだったことが判明する。


保安官2人がゲインの家を訪ねるが、ゲインは不在であった。


保安官がゲインの家に踏み込むと、そのあまりの惨状に驚愕する。

天井から足をYの字に広げられた逆さ吊りにされていた人間がぶら下げられていた。

陰部から胸部まで縦一文字に切り裂かれており、内蔵が全て抜かれており、頭部は切断されていた。


あまりの様子に保安官は言葉を失い、1人は外に飛び出し、吐いてしまった。


詳しく調査を続けると、室内はかなり不潔であった。

汚れたままの食器や腐りかけの残飯。

空き缶や空き瓶、その他色々な汚物が部屋中に散乱していた。


前述したゲイン特製の日用品も置いてあり、棚には頭蓋骨が並べられていた。

干し首も9つ見つかり、どの首にも髪の毛が生前のままついていた。


干し首の中には化粧をされているものもあったが、それはホーガンであった。

ウォーデンの頭部も見つかり、両耳には紐が通され、飾る為に吊るせるようにしてあった。

また、鍋の中にはウォーデンの心臓が調理された状態であった。


9つの女性器も保存されており、赤いリボンで飾られてあるものもあれば、塩漬けされているものもあった。

顔の皮で作られたマスクも9つ見つかり、鼻だけが入った箱もあった。


ただ、その中でゲインの母親の部屋だけは、母親が死んでから手付かずに綺麗にされていた。


ゲインは逮捕され、裁判に臨むも精神的にかなり衰弱しており、精神病院送りとなった。


その後、病院は刑務所に作り変えられ、1968年、マディソンにある精神病院に収容された。


同年11月14日、裁判が始まり、ゲインはホーガン殺害については有罪となったが、これはゲインが死ぬまで精神病院に入る事を意味していた。


最終的にゲインは精神障害として無罪となり、ミネソタ州立精神病院に収監された。


1984年7月26日、癌による呼吸器官の心不全により死去した。

享年77歳であった。


最後にホーガンが行方不明となった後、ある男性に
「本気で口説いたら、今頃彼女はお前 (ゲイン) の家で食事でも作っていただろうな」
と言われた際のゲインの返答を掲載したいと思います。

「彼女はいなくなってなんかないよ。今でもうちにいるよ」



∽ 総評 ∽

「世界で最も有名なシリアルキラー」と言っても過言ではないゲイン。

殺害数こそ2人と少ないが、ヒッチコックの『サイコ』や『悪魔のいけにえ』、『羊たちの沈黙』等、挙げたらきりがないほど、その犯行は後のホラー映画の名作の数々に多大な影響を及ぼした。

また、後年登場する数々のシリアルキラー達にも多大な影響を与えた。


ゲインのように死体の一部を切り取りコレクションにするシリアルキラーは多いが、加工して生活に使用したり、自ら装着するといった行為は非常に珍しい。


殺害した2人に関しては明らかに母親の面影を追い掛けており、それほどゲインにとって母親は全てであった。

多くのシリアルキラーは、少なからず母親の影響を受けている人物が多く、以前掲載したエドモンド・ケンパーは、恨みにより母親を殺害している。


子供に抑圧的な生活を強いる母親は多いが、これ程強烈な教えはそうはない。

母親はゲインに「女は諸悪の根源」や「世の中は堕落に満ちている」などと躾たが、では自身はどうなのだろうか?

自分も女であることに変わりはなく、やることはやって子供2人を生んでいるのだ。

母親のゲインに対する教育は、完全に自分勝手で自己中心的、ただただ子供の人格を歪ませ、将来の希望を奪ったに過ぎない。


ただ、ゲインのように母親からの抑圧された生活を苦にせず、むしろそんな母親を愛していた。

後のゲインの凶行は明らかに母親の歪んだ教育の影響であり、そうだとすると、母親にはかなりの責任はある。


とにもかくにもそんな母親のおかげ?で、世界一有名なシリアルキラーが誕生したのは間違いないが・・・



§ 追伸 §

私のブログを読んで頂いている方であれば、本件のエド・ゲインのような有名なシリアルキラーの掲載が少ない事に気付くと思います (テッド・バンディやジョン・ゲイシー、ジェフリー・ダーマー等) 。

これは意図的にそうしていて、有名なシリアルキラーたちは他のブログや資料に詳しく丁寧に掲載されているので、わざわざ私が掲載する必要がないと思っているからです。

そんな中、今回、エド・ゲイン掲載に至った理由は、ブログを開設してからちょうど1年ということもあり、その記念として掲載に至りました。

これからも頑張って掲載していきたいと思うので、よろしくお願い致します。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★★★
・残虐度 ★★★★★★★★★★
・異常性 ★★★★★★★★★★
・特異性 ★★★★★★★★★★
・殺人数 2人
(死体損壊多数)
《犯行期間:1954年12月8日、1957年11月16日》