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トーマス・レーン (アメリカ)
【1994~ 】



2012年2月27日、アメリカ・オハイオ州シャードンにあるシャードン高校のカフェテリアで事件が起こる。


午前7時半頃、学校のカフェテリアでは生徒らが朝食を摂り、1時間目の授業開始を待っていた。

そこに同校の男子生徒が侵入し、銃撃を開始する。

平穏なカフェテリアはパニックに陥り、生徒たちは身の危険を感じ、叫びながらカフェテリアの外に逃げ出した。

生き延びた生徒によると、犯人は特定のグループを狙い打ちしていたようだったという。


その後、同校の教師が犯人を学校の外へ追い出した。

犯人はその後、逃走する。


結局、この銃撃により1人の生徒が死亡、4人が負傷し、負傷者の内、2人は重体であった。


シャードン高校一帯には厳戒態勢が敷かれ、負傷者搬送の為にヘリコプターが出動した。


人口わずか5000人の小さな町シャードンに起きた痛ましいこの事件に全米が注目した。


レーンは事件から約30分後、市民などの協力で身柄を拘束された。


事件を目撃した生徒らによると、犯人はトーマス・レーンという17歳の男子生徒で、同級生によるとレーンはいじめに遭い仲間外れにされていた。


目撃した生徒の1人は、
「みんな床の上に伏せていた。テーブルの上に伏せていた友人は撃たれた」
と語った。
 
また、
「まるで爆竹のようだった。振り返ったら彼が銃を持って立っていて、発砲するのを見た」
と当時の状況を生々しく語っている。


FBIの特殊部隊が出動してシャードン高校を包囲し、生徒らは近くの小学校へ避難し、駆け付けた保護者たちに引き渡された。

住民たちは
「アメリカの故郷を体現したかのようなこの町でこんな痛ましい事件が起こるなんて」
と絆が強い住民たちは驚きを隠せなかった。


翌日28日夜、被害者に対する蝋燭を灯して祈る集会が行われた。


その後、重体であった2人が死亡し、死亡者数は3人となった。


余談だがオハイオ州では2007年にクリーブランドで、当時14歳の生徒が銃を乱射し、教師2人と生徒2人を負傷させ、その後、自殺するという事件が起きている。


殺害された男子生徒の1人は、レーンが以前交際していた女性と、事件当時付き合っていたという。


銃乱射の動機は本人が語らない為、不明だが、レーンの父親は家庭内暴力で服役したことが判明する。

レーンの父親は警察によってレーンへの接近を禁じられていた為、レーンは後見人である祖父と生活していた。

また、裁判の記録では、1995年から1997年の間、レーンの両親はお互いの家庭内暴力の罪に問われていることもわかった。


地元紙によると、レーンの父親は女性の頭部を掴んで蛇口から流れる水に曝し、壁に頭部を強打した後、駆け付けた警官に暴行を加えた罪で有罪となり、服役したという。


最後に事件の1ヶ月前、レーンがフェイスブックに掲載した言葉で終わりたいと思います。

「お前ら、全員死ね」



∽ 総評 ∽

人口5000人ののどかな町で銃を乱射したトーマス。

銃乱射事件自体はもはやアメリカでは日常茶飯事な為、それほど珍しい事ではない (アメリカでの銃による事件は年間約1万件で、1日約30件起きている計算になる) 。

ただ、この手の事件を起こす人物は、大抵が警官に撃たれて死ぬか、もしくは自殺を遂げる為、このトーマスのように素直に逮捕されるのは珍しい。


通常、突発的に銃を乱射する人物を「スプリー・キラー」と呼ぶが、このトーマスはちょっと違うような気がする。

スプリー・キラーは通常、人生が上手く行っていないことに怒りを表し、何もかもムシャクシャして突発的に行動を起こす人物が多い。

その為、これといった標的を定めることはなく、視界に入る者全てを襲撃するものだが、レーンは殺害する相手が明確であった (ただし、襲撃した全員をあえて狙ったのかはわからない) 。


レーンの父親は女性に暴力を振るい服役した経験があり、レーンも暴力を受けた可能性がある。

そこに、今回の事件の原因があるのかもしれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・殺人数 3人
(他負傷者2人)
《犯行期間:2012年2月27日》