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ユリア・シモノバ (ロシア)
【1963~ 】



2010年、ロシア・モスクワから程近い町シャトゥラで、シモノバは小学校教師をしていた。


シモノバは過去に2度離婚しており、2人の子供がいた。

娘はすでに成人して家には居らず、1人息子 (14歳) と一緒に暮らし、女手1つで立派に育てていた。


シモノバは教師をして25年のベテランであり、子供たちはもちろん親からの信頼も厚かった。


だが、そんなシモノバの人生がゆっくりと狂い出す。

シモノバは当時、小学4年の担当であったが、シモノバが受け持つクラスには学年でもトップクラスの成績を誇る優秀な児童 (10歳) がいた。

この児童はシモノバの教師経験史上でもずば抜けて優秀な児童であった。


ロシアの学校は11年生で、基本的には11年間、同じ校舎で過ごしていた。

ロシアでは11年間を終えて卒業すると、ごく一部の優秀な生徒にはメダルが貰え、大学受験に相当有利となった。

また、そんな優秀な生徒を受け持った教師というのはこの上ない名誉なことであった。


シモノバはそんな優秀な児童に対し、時間外でも親身になって勉強を教えた。


児童が初等科から基礎科に進むと、シモノバは担任ではなくなったが、シモノバはその児童の家庭教師となる。

しかも、シモノバの家庭教師は無料であった。

児童はそんなシモノバを第2の母親のように慕った。


2年後、育ち盛りの児童は急激に成長し、次第に大人びていく児童に対し、シモノバは好意を抱くようになる。


シモノバは学校でも用もないのに児童の所に行ったり、自宅にいても児童のことばかり考えるようになっていく。


そして、ついにシモノバは児童を誘惑し、好奇心の多い多感な時期の少年にはその誘惑を断る力はなかった。

ついに2人は肉体関係になってしまう。

この時、シモノバ49歳で、児童はまだ12歳であった。


そんな関係が2年も続いたある日、児童はクラスメイトから告白された事を期に、シモノバとの関係を精算したいと言い出す。

すでに児童の虜となっていたシモノバにとってそんな事など認められるはずもなかった。


次第にシモノバの愛情は強い憎しみへと変わっていく。


2015年4月2日、シモノバは殺し屋と車の中で密会し、

「彼に苦しんでもらいたい」

「痛くてたまらないように彼の腕をへし折って」

「顔は殴らないで。足も骨折させて。腎臓も破裂させて。彼が苦しむように」

等と殺し屋に頼んだ (この殺害を依頼する様子は現在も視聴可能なので、興味のある方は観てみるといい) 。


しかし、この直後、すぐにシモノバは逮捕されてしまう。

実はシモノバが殺し屋を紹介して欲しいと頼んだ知人男性が、警察に通報していたのだった。
その為、シモノバは逮捕されたのだが、シモノバが殺し屋だと思って頼んだ相手は、実はおとり捜査官であった (この一連の流れは、以前掲載したジュリア・マーフェルドと酷似している) 。


逮捕されたシモノバは、殺人準備組織罪で起訴され、今後、裁判が開かれる予定である。


最後に殺し屋に言った言葉を掲載したいと思います。

「私は苦しんでいる彼を見たいの。そして、2人で一緒にとどめを刺す」



∽ 総評 ∽

37歳もの年の差がありながら、年甲斐もなく嫉妬し殺害を殺し屋に頼もうとしたシモノバ。

もちろん、恋愛は自由で、年齢差はお互いが気にしなければ問題ないが、さすがに12歳の少年をたぶらかすのは異常だ。


この殺し屋に依頼し、おとり捜査で捕まる経緯は、前述したとおりジュリア・マーフェルドの事件と非常に似ている。

ただ、シモノバは恋愛の愛憎だったのに対し、ジュリアの場合は金銭という明確な違いが存在する。


教師による犯罪というのも意外に多く、特に珍しい事もない。

教師と言っても所詮1人の人間には違いなく、犯罪を犯す人は犯すし、性格に問題ある人は問題がある。

ただ、教師というのは子供からすれば、両親以外で初めてまともに接する大人であり、今後の人生に於いて、大人の見本となる存在だ。

そう言った意味でも、子供の為にも模範となって欲しいものである。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 0人

《犯行期間:2015年4月2日》