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ミシェル・モンゲルリ (イタリア)
【1944~ 】



2009年3月27日、イタリア全土を震撼させる事件が明るみとなる。


トリノでクズ鉄商を営んでいたミシェル・モンゲルリが、25年もの間、自分の娘を強姦し続けた罪で逮捕されたのだ。

また、モンゲルリには4人の子供がおり、その内1人の息子ジュゼッペにも娘を虐待するよう仕込んでおり、ジュゼッペもモンゲルリ同様逮捕された。


モンゲルリとジュゼッペの餌食となった娘の名はローラ (34歳) と言い、わずか9歳の頃から虐待され続けた。

ローラは電気の通ってない部屋に閉じ込めれ、外出は許されず、教育もほとんど受ける事はなかった。


1994年、ローラ19歳の時、モンゲルリの隙を見て脱出したことがあった。

ローラは警官にモンゲルリから受けている虐待を告白する。

警官は心理学者にローラを調べさせるが、ローラは精神障害だと判断し、家に帰してしまう。


また、モンゲルリと一緒にローラを虐待していたジュゼッペは、自身にも娘 (8歳) がおり、その娘をも餌食とした。

その娘が実の父親に虐待されていた時のテープが押収され、
「パパ離して。もうこんなことは止めて、おかしいよ」
と幼い娘の悲痛な叫びが収められていた。


裁判で検察官は、捜査にあった警官があまりの内容に吐き気が催したと述べ、ヨゼフ・フリッツの事件と比較して、勝るとも劣らない最悪の近親相姦事件だと、モンゲルリを痛烈に非難した。

「私は1994年にこの家族の件にあたった心理学者を責めるつもりはない。だが明らかにサインはあった。それに対し何の行動もなされなかったのだ。父親は娘を虐待する権利があると信じ、それは息子に受け継がれた。この事件はフリッツの件と照らし合わせてもひけをとらないばかりか、いくつもの類似点さえある」
と発言した。


また、モンゲルリの妻カテリーナも裁判に出廷したが、カテリーナは夫モンゲルリをかばい、
「全部嘘。夫は娘が心配事だっからずっと一緒にいようとしたの」
と発言している。


現在、ローラはソーシャルケアを受けている。


最後にモンゲルリが裁判で発言した言葉を掲載したいと思います。

「娘を犯すことが父親の権利だ」



∽ 総評 ∽

このモンゲルリの事件は、ちょうど同じ時期にヨーロッパで起きたヨゼフ・フリッツの事件とよく比較される (フリッツの事件は以前掲載したので、そちらを参照) 。

両者は自身の娘を長期間監禁し、凌辱の限りを尽くしたが、フリッツは18歳になった娘にだったが、対してモンゲルリの場合は娘はわずか9歳であった。

しかも、自分だけでは飽き足らず、息子にも虐待を強いたのは鬼畜というほかない。


1度、助かるチャンスがあったにもかかわらず、警官がモンゲルリの言葉を信じてしまった為、再び地獄のような生活を強いられてしまった。

警官にも非があるが、あまりの内容に警官は信じられず、精神障害だと思ってしまったのだろう。

仕方ないと言えば仕方ないかもしれない。

それくらい衝撃的だったのだ。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★★☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★★☆
・特異性 ★★★★★★★★★★
・殺人数 0人

《犯行期間:1984年~2009年》