image














ケリー・スタイナー (アメリカ)
【1961~ 】



1961年8月13日、アメリカ・カリフォルニア州マルセドで生まれた。


スタイナーの家はモルモン教徒ではあったが、ごく普通の家庭であった。

幼い頃のスタイナーは漫画家になるのが夢であった。


1973年、スタイナーの7歳下の弟、スティーブンが変質者のケン・パーネルに誘拐されるという事件が起こる。

パーネルはスティーブンを強姦し、口淫の特訓をさせ、性奴隷に育て上げた。

この実弟の誘拐が、幼いスタイナーの心に根深く残った。


1980年、スティーブンが誘拐されて7年が経ち、スティーブンが14歳になった頃、パーネルは新たに5歳の少年を誘拐してきた。

スティーブンはこの少年を連れて逃げ出し、警察に駆け込んだ。

7年もの間、監禁され、その少年が生きて脱出してきたということで、マスコミはこぞってスティーブンを取り上げ、スティーブンは全米で一躍有名になった。


テレビのトークショーにも出演し、その体験はドラマ化し、シリーズにもなりヒットを記録した。


これらによりスティーブンは大金を手に入れたが、7年間も監禁され、極限状態にいた精神はすでに崩壊しており、ドラッグとアルコールに溺れ、1989年にバイク事故で死亡する。


スタイナーは叔父のガラス工場で働いていたが、弟の死から1年後の1990年、今度は叔父が何者かに射殺される。

これらの事件によりスタイナー家は悲劇の家族と呼ばれ、全米から同情を集めた。

その後、スタイナーは嫌な思い出ばかりの故郷を捨て、いずこかに出て行った。


1997年、スタイナーが急に故郷に戻って来たが、この時、すでにスタイナーは精神が歪み、犯罪に手を染める人間になっていた。

地元に戻ってからは、修理工の仕事をしていたが、仕事がない夜には山に向かい、全裸になりマリファナを吸いながら自慰行為を行っていた。


そんなスタイナーは、仕事の水道修理をしに行ったロッジで、遊びに来ていたキャロル・サンド (42歳) とその娘ジュリー (15歳) とその友人の少女シルビーナ (16歳) を銃で脅して強姦し、キャロルとシルビーナを絞殺した。

その後、スタイナーはジュリーを車で拉致し、山に連れ出すと口淫を強要し、喉をナイフで切り裂いて殺害した。


また、スタイナーはジョーイ・アームストロング (26歳) を強姦し、喉を切り裂き頭を切断した。

死体は川に放置した。


アームストロングの死体はすぐに発見され、スタイナーがアームストロングをナンパしている所を目撃されていた。


すぐにスタイナーが逮捕され、2002年12月12日、スタイナーには死刑が言い渡された。



∽ 総評 ∽

スタイナーは弟を誘拐され、後に死亡し、叔父が射殺されるというショッキングな事件が相次いだ。

スタイナーはそれまで犯罪歴はなく、真面目であったことから、明らかにそれらの影響を受けており、もしそうでなればスタイナーにも十分に同情の余地はある。


スタイナーは数年後に地元に戻って来た時には、すでに異常な精神状態になっていたが、その間、スタイナーに何があったかはわからない。

多分、度重なる不幸により、すでにスタイナーの精神状態は限界に達していたと思われる。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 4人