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モーリー・トラヴィス (アメリカ)
【1965~2002】



モーリー・トロイ・トラヴィスは、1965年10月25日、アメリカで生まれた。


トラヴィスは主にドラッグ依存症の売春婦殺害を好んだ。


トラヴィスは売春婦を買うと、ドラッグを餌に使い、郊外にある自宅に売春婦を連れ込んだ。

そして、ベッド・ルームに入ると、売春婦にわざわざ白いドレスに着替えさせ、サングラスをかけさせた。

その後、2人でダンスを踊り、それから売春婦にコカインを与えた性交した。


全てが終わるとトラヴィスの態度は一変する。

トラヴィスは売春婦を地下室に連れて行くと、突然、殴りかかり、ロープ、手錠、ガムテープ等を使い、動けないように身体を拘束した。

地下室にはビデオの撮影機材をセッティングしており、それを使ってトラヴィスは売春婦を拷問する様子を撮影した。


トラヴィスは拘束した売春婦に向かい

「子供の養育をちゃんとしていないだろう!」

と言って叱り、売春婦がどんな答えを言おうと、結局、罰と称して殴る蹴るの暴行を加えた。

その後、ロープやベルトで首を絞め、拷問の限りを尽くした。


この段階で死亡した売春婦もいたが、死ななかったとしても、結局はナイフで切り刻み、殺害した。

トラヴィスはこうして何人もの売春婦を殺害したが、殺害現場の地下室を一切掃除しなかった為、地下室は血塗れで、異臭がものすごかった。


トラヴィスは売春婦を拷問して殺すまでの一部始終を撮影したビデオに

「Your Wedding Day (君の結婚式の日) 」

というラベルを貼り、保存していた。

他にも別のタイトルのラベルを貼ったビデオもあった。


こうして、2001年3月から2002年5月の約1年2ヶ月の間に、最低でも12人の売春婦を殺害した。


トラヴィスは死体をセントルイスのあちこちの道沿いに捨てていたのだが、その内、トラヴィスは地元の出版社に犯行声明の手紙を送り付けた。

また、パソコンのサイトに死体を捨てた場所を書き込んだりした。


その書き込んだ場所を警察が捜索すると、女性の白骨死体が見つかり、警察は本格的に捜査を開始。

警察がサイトに書き込んだ人物を追跡すると、トラヴィスに辿り着き、トラヴィスは逮捕された。


逮捕されたトラヴィスは警察の事情聴取に、

「最初に殺人を犯したのは19歳の時だ」

と供述した為、警察は20人以上殺害したのではないかと見ていた。


裁判でトラヴィスは、実証された12件の殺人で有罪判決を受け、終身刑が言い渡された。


2002年6月10日、セントルイス刑務所にて、首を吊って自殺した。

享年36歳であった。



∽ 総評 ∽

売春婦を拷問し、殺害したトラヴィス。

しかもトラヴィスは、その様子を撮影するという鬼畜ぶりを発揮した。

トラヴィスのように、殺害の様子を撮影するシリアルキラーは多い。

売春婦が殺人相手に選ばれ易いのは、以前も何度か言っている事だが、簡単に調達できるからだ。

日本では基本、お店に行ってお金を払い、ことを終えるのだが、アメリカでは路上にいる売春婦女性を買い、モーテルなり家なり連れて行くのが基本だ。

その為、どうしても売春婦が狙われてしまうのである (個人的に売春婦を恨んで狙うシリアルキラーもいるが) 。

また、アメリカでは売春婦の失踪は日常茶飯事で、何人か何日間かいなくなった程度では「またか」くらいにしか警察は思わず、真剣に捜査をしない。

しょうがないと言えばしょうがないのかもしれないが、これ以上被害者を出さない為にも、売春婦のやり方をもっと変えるべきかもしれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 12人
(警察は20人以上と推測)
《犯行期間:2001年3月~2002年5月》