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ケンダル・フランソワ (アメリカ)
【1971~ 2014】



1971年7月26日、ケンダル・フランソワは、アメリカ・ニューヨーク州ポーキプシーで生まれた。


幼い頃から身体の大きかったフランソワは、その事を同級生にからかわれた。


1984年、フランソワは体格を活かし、フットボールと出会ってからは仲間も出来た。

その後、フランソワはフットボールに熱中した。

フランソワは薬物の使用した形跡はなく、また、逮捕歴もない真面目な学生であった。


1990年、フランソワは軍隊に入るが、4年後の1994年に除隊し、家に戻った。


1996年、フランソワはアーリントン中学校に雇われ、働き始める。

そして、仕事を始めてからブログは売春婦ばかりを狙う連続殺人を始めるようになる。

フランソワが標的としたのは、小柄で白人の売春婦であった。


1996年10月26日、フランソワはニューヨークのアルスター郡で、売春婦ウェンディ・メイヤーズ (30歳) を強姦し、殺害する。


1996年11月29日、フランソワは売春婦こバローネを強姦し、殺害する。


1997年1月15日、キャサリーン・ハーリー (47歳♀) がポーキプシーのダウンタウンの大通りを歩いている姿を最後に、行方がわからなくなる。

後にわかるのだが、ハーリーもフランソワによって殺害された。

この頃からポーキプシーの売春婦達は警戒し、路上にあまり立たなくなる。

警察も捜査に乗り出すが、売春婦の失踪はよくあることだったので、それほど真剣に捜索しなかった。

しかし、何人かの売春婦からフランソワの事を聞き出し、警察はフランソワを監視下に置くようになる。


1997年3月7日、フランソワは売春婦キャサリン・マーシュ (31歳) を強姦し、殺害する。


1997年11月、フランソワは初めて売春婦以外の普通の女性を狙う。

メアリー・ヒーリー・ジャッコンという女性をメアリーの母親の葬式会場から拉致し、強姦し、殺害した。


この頃になると、さすがに警察に対する風当たりは強くなり、1998年1月18日、警察はフランソワを容疑者として取り調べた。

警察はフランソワの自宅のベッド・ルームを捜索したが、物証を発見できず、逮捕を諦めた。


同年1月下旬に、売春婦ローラ・グラッガーに対する暴行容疑で逮捕される。

この時、ローラはフランソワから多少の暴力を受けたのは事実だが、告訴までする気はなく、警察に呼び出され仕方なく被害届けを出した。

そして、フランソワは15日間勾留され、その後、釈放される。


1998年6月12日、フランソワはサンドラ・ディーン・フレンチ (51歳) を拉致し、強姦の上、殺害する。


1998年8月26日、フランソワはカティナ・ニューマスター (25歳) を誘拐し、殺害する。


1998年9月1日、フランソワはダイアン・フランコという女性を誘拐し、家に連れ込んだ。

ダイアンは身の危険を感じ、何とか脱出し、すぐさま警察に通報する。


翌日の9月2日、警察はフランソワを逮捕する。

警察はフランソアの自宅を家宅捜索し、地下室や屋根裏部屋から8人もの腐乱死体が発見され、近所には異臭が漂っていた。

8体の遺体のうち、7体は小柄な白人女性であったが、なぜか1人だけアフリカ系アメリカ人女性が含まれていたが、その女性の行方は完全にわからなかった。


同年9月9日、フランソワは裁判で無罪を主張する。

フランソワの両親は裁判で
「息子のやっていたことは全く知らなかった」
と証言したが、近所にまで腐乱臭が漂った状態で、一緒に家にいて気付かないとはいくらなんでも無理があった。


同年10月13日、フランソワには第一級謀殺8件等の罪状により、死刑が言い渡されるはずだった。


しかし、2000年8月11日、全ての罪を認め、司法取引に応じるということで、正式に終身刑が言い渡された。

フランソワは数々の売春婦を強姦する中でHIVに感染しており、服役中にエイズを発症している。


2014年9月11日、フランソワは刑務所内で死去する。

享年43歳。

エイズを発症していた為、エイズによる合併症だと思われるが、公式には「自然死」とされた。

しかし、フランソワを担当した医師によるとフランソワは癌に罹患していたという (癌で死亡したのかは不明。また、エイズの影響で癌に罹患したのかもわからない) 。



∽ 総評 ∽

シリアルキラーの中には、フランソアのように殺害相手にこだわりをみせる人物が多い。

フランソアは小柄な白人女性ばかりを襲ったが、そう言ったこだわりをみせる場合、何らかの理由が必ず存在する。

例えば、かの有名なテッド・バンディーは、黒髪を真ん中から分けた女性ばかり狙ったが、それは以前、その容姿の女性に振られたからだった。

フランソアが小柄な白人女性に執着した理由はわからないが、中学校で働いていた事と何か関係があるかもしれない。

フランソアは司法取引により死刑から逃れる事はできたが、エイズからは逃れる事はできなかった。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 8人