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ジョン・コリンズ (アメリカ)
【1947~ 】



ジョン・ノーマン・コリンズは、1947年6月17日、カナダ・オンタリオ州ウィンザーで生まれた。

後にアメリカ・ミシガン州に転居する。


コリンズの母親は何度も結婚と離婚を繰り返す女性で、その内の1人の継父はアルコール依存症で、酒乱であった。

その継父はコリンズとコリンズの姉に日常的に暴力を振るった。

その為、コリンズと姉は2人でお互いを励まし合いながら過ごし、2人は非常に中が良かったが、その愛情はほとんど近親相姦に近いものであった。


だが、姉が18歳の時、付き合っていた彼氏の子供を妊娠してしまう。

姉はその彼氏と結婚する事になったのたが、この事にコリンズは非常にショックを受ける。

愛する姉を奪われた怒りで凶暴となり、コリンズは彼氏と姉本人に殴りかかる。

この姉の裏切りが (あくまでも本人が思ってることだが) 、女性全体の嫌悪に繋がっていく。


そんなコリンズは頭脳明晰で、ミシガン大学に進学する。

ハンサムであったコリンズは、ナンパすると女の子はすぐついて行った。

そして、コリンズはついに凶行に走る。


1967年、同じ大学の女子大生をナンパし、レイプすると刺し殺した。

その後、両手両足を切断し、死体を放置した。


1968年、同じくミシガン大学の女子大生をレイプして殺害。

その女子大生は全身滅多刺しにされていた。

実はこの時、コリンズがこの女子大生をナンパする所を目撃されており、コリンズは警察に取り調べを受けるも、アリバイがあるとして逃れている。


1969年、コリンズの殺人は拍車がかかる。

ミシガン大学の女子大生をナンパし、銃で撃った後、首を絞めて殺害する。

この時はコリンズは強姦しなかった。


その直後、16歳の女の子をナンパし、ロープで縛り上げてレイプする。

そして、ベルトで鞭打ち、頭部をハンマーで叩き潰した。


更に、13歳の女子中学生を無人の農屋に拉致監禁し、数日間、性奴隷の玩具にした後、首を絞めて殺害した。


他に女子大生や大学院生をレイプし、喉を切り裂いたり、火を点けたりして殺した。

結局、コリンズによって殺害された女性は7人に及んだ。


警察は本格的にミシガン大学の捜査に乗り出し、コリンズに目をつける。

実はコリンズの叔母の夫は刑事で、この夫婦は旅行に行く際、留守番をコリンズに任せた。

そして、コリンズはその夫婦がいない間、夫婦の家の地下で殺人をしていた。

戻ってきた刑事の叔父が地下室にある死体を見つけ、コリンズは逮捕される。


逮捕されたコリンズは、7人の殺害で有罪判決を受け、コリンズには終身刑が言い渡された。

コリンズは現在も服役中である。



∽ 総評 ∽

コリンズと非常に似ている殺人鬼に、かの有名なテッド・バンディがいる。

バンディもハンサムで、IQ160もある天才だった。

バンディも女性に困ったことはなく、自分を振った女性を恨み、その女性の容姿に似た女性を次々と殺害して回った。


コリンズは大好きな姉が妊娠・結婚したことにより、ショックのあまり女性蔑視となり殺人に至った。

姉が他の男性と結婚するのは当たり前の事で、その動機は身勝手極まりない。

シリアルキラーの多くは、人見知りで女性にもてたことがなく、しかし、性欲は人一倍強いというジレンマの中で精神が歪み、殺人に至るケースが多い。

しかし、コリンズはハンサムで女性に困ったことがなかった。

こういう人物が殺人を行う場合は、単純な快楽殺人の場合が多く、殺人に魅入られてる人物が多い。

ただ、コリンズがここまでの狂喜性を帯びたのは、母親の度重なる結婚・離婚、そして、継父による虐待があると思うので、そうであればコリンズにも同情の余地はある。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 7人