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フリッツ・ホンカ (ドイツ)
【1936~1998】



1936年7月31日、ドイツ・ハンブルグでホンカは生まれた (ホンカが生まれた時のドイツは「ナチスドイツ」時代で、戦後は西ドイツである) 。


ホンカは夜間のガードマンの仕事に就き、生計を立てていた。


ホンカは女好きで性欲も人一倍強かった。

しかも、性欲が強いわりに女性の好みにはうるさかった。

美人であることは当然だが、特にこだわったのが、

「自分よりも身長が低い女」

であった。

そもそもホンカは身長が164cmで、これは当時のドイツ人の身長としては非常に低かった。

ホンカはこの事が相当なコンプレックスであった。


しかも、ホンカは性的不能者で、普通に勃起しなかった。

口淫してもらわないと興奮せず、勃起することがなかった。

ただ、ホンカのたちの悪い所は、女性が自分の陰茎を口淫してる最中、

「この女が自分のものを噛み切ってしまうのではないか?」

という恐怖に常に苛まれていた。


ホンカの理想の女性は「背が低くて歯のない女性」だったが、都合よくそんな女性はいなかった為、ホンカは背の低い売春婦を狙うようになる。

しかし、口淫されても結局萎んでしまう為、売春婦達からバカにされ笑われてしまう。


欲求不満が溜まったホンカはついに爆発する。

いつも通り売春婦を買ったホンカは、売春婦を全裸にし、自分のものを舐めている売春婦をナイフで突き刺し殺害する。

そして、殺害した売春婦の全身をナイフで切り刻み、死体は捨てずに自宅の屋根裏部屋に隠した。


その後、ホンカは2人の売春婦を殺害し、どちらも肉切り包丁で頭と手足を切断し、屋根裏部屋に隠した。


4人目の犠牲者は、死体をバラバラにした上、死体の至る所から肉を削ぎ落とし、屋根裏部屋に積み上げた。

しかし、屋根裏部屋に積み上げた死体が腐り始め、死臭が漂い始める。

近所の住人たちの話題になったが、ホンカは

「何の臭いですかね?迷惑な話しだ」

と言ってとぼけていた。


そんな中、ホンカはうっかり火事を起こしてしまい、出動してきた消防署員が、屋根裏部屋で腐乱した死体を発見する。

逮捕されたホンカは、精神衰弱や記憶喪失を装ったが、精神鑑定で正常とされ、終身刑が言い渡された。


1998年10月19日、死去した。

享年62歳。



∽ 総評 ∽

口淫している女性をナイフで刺して殺害したホンカ。

ホンカのように性的不能者のシリアルキラーは多い。

しかも、たちが悪いのが、性的不能なのに人一倍性欲が強い為、その鬱屈した感情を殺人に向けるのである。

男性シリアルキラーの多くはホンカのように強姦と殺人がいっしょくたになっているが、ホンカはその典型と言えよう。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 4人

《犯行期間:1971年~1974年》