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ルーク・ウッドハム (アメリカ)
【1981~ 】



1981年、アメリカ・ミシシッピ州パールにて、ジョンとメアリーのウッドハム夫妻の次男として生まれた。

父親のジョンは会計士、母親のメアリーは幼稚園の先生で、8歳年上の兄と、スパークルという愛犬がいた。

母親はバプテスト派の熱心な信者で、厳格にして過保護な性格であった為、2人の子供に対して非常に細かく干渉した。


ウッドハム7歳の時、両親が離婚するとウッドハムは母親に引き取られるのだが、母親は毎晩夜遊びに出掛けるようになり、しかも、子供達に対する干渉は更に厳しくなった。

ストレスに苛まれたウッドハムは、それを解消する為に過食するようになる。

ウッドハムは特にジャンク・フードにはまり、どんどん太っていった。


高校時代にはウッドハムは引きこもりのナード (日本でいうところのオタク) になっていた。


そんなウッドハムだったが、15歳の時、学校に転校してきたクリスティーン・メネフリーという女の子と付き合う事になる。

だが、子供に対して厳格に接していた母親が、この交際をもちろん快く思うわけもなく、異常なまでの干渉をみせる。

ウッドハムの母親の存在にうんざりしたクリスティーンは、ウッドハムをふり、2人は別れることになった。

この事で、ウッドハムは母親に憎悪を募らせていった。


また、この時期、ウッドハムはRPG (ロール・プレイング・ゲーム) をする「ザ・クロス」というグループに加入する。

その「ザ・クロス」のリーダーであるグラント・ボイエット (17歳) は悪魔主義者で、ヘヴィメタルのファンだった。

ウッドハムはそのボイエットの影響を受け、悪魔主義に傾倒し、本を読むようになる。


ある日、ウッドハムはペットのスパークルを連れ、ボイエットと森に行くと、棒で殴りつけ、ごみ袋に入れて火を点けた。

しかし、それでは飽きたらず、燃え上がったスパークルを更に棒で殴り続け、死体を湖に捨てた。

この事で自信をつけたウッドハムは、次に自分が本当に殺したいと思う相手を殺そうと考える。


1997年10月1日早朝5時、ウッドハムは肉切り包丁とバットを持ち、母親が寝ているベッド・ルームに向かった。

そして、何の躊躇いもなく母親の顔にバッドを振り下ろした。

命中した顎は砕け、激痛でもがく母親の身体を押さえつけたウッドハムは、肉切り包丁で7回突き刺し、11回切りつけた。

刺し傷の1つは、母親の頭蓋骨を貫くほど強く深いものだった。


次にウッドハムはライフルを持ち高校に向かった。

校内に侵入したウッドハムは、自分を振ったクリスティーンが、友人のリディア・ルーと談笑しながら歩いてる所に偶然出くわした。

ウッドハムはクリスティーンに2発撃ち、首と方に当たったクリスティーンは即死した。

傍にいた友人のリディアには7発撃ち込み、リディアも即死した。

その後も校内で銃を乱射し、7人の生徒に重傷を負わせ車で逃走しようとするが、教師たちによって取り押さえられた。


ウッドハムは警察に引き渡され、裁判では有罪となり、終身刑が言い渡された。

仮釈放は65歳まで認められることはない。


刑務所でウッドハムは、キリスト教の熱心な信者になった。

本人は

「神が僕を許して下さった」

と語っている。

また、ウッドハムのもとには全米の殺人鬼マニアの女性から、週に数十通ものファンレターが届き、ウッドハムは律儀に返事を返しているという。


また、余談であるが、警察は「ザ・クロス」の主要メンバー数人も事件の原因になったとして逮捕し、殺人共謀で告発した。

ボイエットには5年間の保護観察と新兵訓練1ヶ月が課せられたが、他のメンバーは無罪で釈放されている。



∽ 総評 ∽

母親の厳しい干渉により、歪んだ性格になったウッドハム。

シリアルキラーの多くは何らかの母親の影響を受けている人物は多い。

アメリカではウッドハムの家のように、強烈な信仰から厳格に子供を育てる親は多い。

抑圧されて育った子供は、時としてウッドハムのように精神に異常をきたし、シリアルキラーに変貌することがよくある。

また、もともと殺人など犯す度胸もない人間が、あるきっかけで自信をつけ、実際に殺人するまでに至ることがある。

ウッドハムは愛犬の殺害がそのきっかけであり、悪魔主義と相まって危険な人間となってしまった。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 3人 (他負傷者7人)

《犯行期間:1997年10月1日》