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デール・ハウスナー (アメリカ)
【1973 ~ 2013】



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サミュエル・ディートマン (アメリカ)
【1975 ~     】



デール・ショーン・ハウズナーは、「シリアル・シューター」と呼ばれ、恐れられた殺人鬼コンビの1人だった。


ハウズナーはサミュエル・ディートマンと、2人で走行する車から無差別に通行人を銃撃した。

ハウズナーの犯行が行われた場所はフェニックスだったのだが、このハウズナーが犯行を行っていた時期は、以前掲載した「ベースライン・キラー」が暗躍し、この時期のフェニックスは危険な状況であった。


ハウズナーはディートマンと結託し、歩行者のみならず、馬や犬といった動物もなぜか銃撃した。

目につく動くものを片っ端から撃ったのである。


結局、2005年から2006年の約1年間に、6人を射殺、17人に重軽傷を負わせた。


警察は捜査を進めるも、目撃証言が少ない事と、犯行が無差別であったことで難航していた。

ただ、生き残った被害者の証言により、犯人は「トヨタのカムリ」に乗っていることはわかっていた。


しかし、警察は捜査を進めていくと、ハウズナーとディートマンの2人が「シリアル・シューター」であると突き詰める。

2人が同居しているという情報を掴んだ警察は、銃撃事件の犯人として武装している可能性もあると警戒し、逮捕する為に100人もの武装警官隊が動員された。

しかし、予想に反して2人はおとなしく無抵抗で逮捕された。


2人の部屋を捜索した警察は、犯行に使われた410ゲージのシングルショット・ショットガンや長距離弾道ライフルなどを押収する。


警察はその銃を持って2人に司法取引を持ちかけたところ、ディートマンがハウスナーを売り、2006年8月4日に2人は正式に逮捕される事になった。

ちなみに4ヶ月後の12月7日に同時期にフェニックスで暗躍して「ベースライン・キラー」のマーク・ゴードーも逮捕されている。


2009年3月13日、裁判でハウズナーは、全8件のうち6件に対して主犯とされ死刑宣告が言い渡された。

ディートマンは2件で主犯とされ、仮釈放の可能性なしの終身刑が言い渡された。


2013年6月19日、ハウズナーはフロレンス州刑務所の独房にて意識不明となり、病院に搬送されるも1時間後に死亡が確認された。

40歳であった。
 


∽ 総評 ∽

車から人間のみならず犬や馬をも射殺したハウズナーとディートマン。

2人は車から外めがけて銃を放ち「シリアル・シューター」と呼ばれ恐れられた。

同時期に以前掲載した「ベースライン・キラー」も暗躍し、2004年から2006年の間、フェニックスの近隣住民は恐怖に気を休める事ができなかった。

以前掲載したランディ・クラフトやウィリアム・ボーニンなどが暗躍した「フリーウェイ・キラー」などの例があるが、同時期に同じ場所で複数のシリアルキラーが活躍するのは非常に珍しい。

ただ、ハウズナーは死刑執行を待たずして病死してしまい、死刑の恐怖から早々とリタイヤしてしまった。

代わりにディートマンにその苦痛を味わせることはできないだろうか?



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 6人 (他負傷者17人)

《犯行期間:2005年~2006年》