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ウィリアム・ヒックマン (アメリカ)
【1908~1928】



ウィリアム・ハワード・ヒックマンは、アメリカ・アーカンソー州で生まれた。


ヒックマンの母親は精神病を患っており、父親はヒックマンが10歳の時に家を出て行った。

母親は精神病院に収容され、ヒックマンは親戚の家に引き取られた。


ヒックマンは幼少時からキリスト教が好きで、12歳の時から神の声が聞こえるようになった (あくまで本人が聞こえていると言っているだけだが) 。

ただ、頭は非常に賢く、成績は優秀で、奨学金で進学校に進むほどであった。


高校でも成績優秀なのはかわりなく、ここでも奨学金を得て大学に進学が決まった。

ヒックマン自身はプロテスタント系の大学進学を望んでいたが、膨大な生活費が必要だと思い、仲間と共にドラッグストアに強盗に入る。

そこで店の店主を射殺し、駆け付けた警官も負傷させ逃走した。


ほとぼりが冷めるまでおとなしくしていたヒックマンは、その後、ロサンゼルスに移動し、「ドナルド・エヴァンス」という名の偽名と、偽りの経歴を使って国立銀行でメッセンジャーの職に就く。

しかし、偽造小切手を使い逮捕され、保護観察処分を受ける。


1927年12月15日、ヒックマンは監視の目を逃れると、勤務先の銀行の上司ペリー・パーカー課長の娘マリオン (12歳) を誘拐する。

ヒックマンは「フォックス」なる名でパーカーに脅迫状を送りつけ、身代金を要求する。

父親のパーカーが娘マリオンの生存を確認したいと言うと、ヒックマンは快諾し、電話を切ると、マリオンの首を絞めて殺害する。

そして、バスルームで首を切り裂き、手足を切断し、腹を裂いて内臓を取り出した。

この方法は持ち歩くのに便利であると、神が教えてくれた方法であった。

更に、マリオンの顔に化粧をし、目を開ける為に針金で瞼を縫って加工した。


ヒックマンはマリオンの頭部と身体を車に乗せ、身代金の受け渡し場所に現れた。

後部座席の娘の姿を見て、父親のパーカーは娘が「生きている」と思い、ヒックマンに金を渡した。

すると、ヒックマンはマリオンの死体を投げ捨て、その場を逃走する。


しかし、その直後、ヒックマンはなぜか銃を使って車を強奪するという事件を起こし、その場であっさりと逮捕されてしまう。


逮捕されたヒックマンは、

「誘拐殺人は主犯のアンドリュー・クラメールがやったことで、自分の仕業ではない」

と主張する。

しかし、この嘘がばれると、次は全ては神の思し召しであると言い出した。


更に、

「自分は母親と同じ精神病だ」

と供述し、弁護士も母親の遺伝による精神疾患であるという線でヒックマンを弁護する。

だが、ヒックマンは囚人仲間に

「あれは嘘」

と云っていたのが発覚し、有罪となり、絞首刑を云い渡された。


ヒックマンの死刑が執行された時、絞首台から落ちたヒックマンは、偶然頭がへりに引っ掛かり、15分もの間、じわじわと首を絞められるというアクシデントが起こった。



∽ 総評 ∽

身代金を手に入れる為に死体をわざわざ加工したヒックマン。

ヒックマンがなぜそこまでお金に執着していたのかよくわからない。

しかも、わざわざ職場の上司の娘を誘拐しており、普段接していてお金を持っている事を知っていたのかもしれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★★☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 2人

《犯行期間:1926年~1927年》