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モンティ・リセル (アメリカ)
【1959~ 】



モンティ・ラルフ・リセルは1959年、アメリカ・ヴァージニアで生まれた。

リセルは生まれながらにして血液型に母子不適合と判断され、全身の血液を総入れ換えされた。

その影響の為かリセルは小柄であったが、リセルの異常性の原因も、もしかしたらそれにあるのかもしれない。


7歳の時、両親が離婚し、母親に2人の兄と共に引き取られ、カリフォルニアに移住する。


リセルの兄2人は歳が離れており、生粋の不良少年であった。

わずか7歳のリセルに酒を飲ませ、マリファナを吸わせた。

母親は再婚したのだが、その再婚相手は子供達に暴力を振い虐待した。


リセル9歳の時、近所のあちこちで猥褻な落書きをして回るようになり、人に空気銃を撃つようになる。


母親の再婚相手はリセル達だけでなく、母親にも暴力を振るった為、耐えきれなくなった母親は再び離婚する。

この時、リセル12歳であった。


再び故郷に戻ったリセルだったが、14歳から窃盗、強盗、強姦などで度々逮捕され、矯正施設に入れられる。

捕まった強姦は2件であったが、実際は10件以上行っていた。


しかし、施設に入っている時ですら、リセルは車に乗っている女性を駐車場で待ち伏せし、強引に車に乗り込み、家まで行くよう脅し、そこで強姦した。


その後、精神科医を言葉巧みに騙し、カウンセリングの治療効果ありと診断を受け、施設を退院する。


高校に入ったリセルは、年上の彼女が出来るが、その彼女は大学に行くと、別のボーイフレンドを作ってリセルを振った。

この事にショックを受けたリセルは、わざわざ大学に行き、元彼と彼氏の様子を覗きに行った。


夜まで滞在し、たまたま通りがかった売春婦を銃で脅し車に拉致する。

人気のない場所に連れて行くと強姦し殺害した。


その後、リセルは7人の女性を強姦した。

リセルは車にロープや手錠を常備し、初めは近所で相手を物色していたが、次第に遠い場所で犯行に及び警察の目を逸らした。


しかし、8人目からは再び自宅アパートの近所で強姦事件を起こし、殺害するようになった。


最後の2人においては、強姦し殺害した後に死姦も行っている。


リセルが逮捕されたのは偶然で、たまたまリセルの車を捜索した時に、犯行に用いられた凶器や縄が発見された為だった。


結局、リセルは5件の殺人で有罪となり、終身刑を云い渡され、現在も服役中である。



∽ 総評 ∽

10代にして5人を殺害し、10件以上の強姦事件を起こしたリセル。

12歳の頃にはすでに犯罪気質があらわれ、その早熟振りはなかなかのものである。

強姦殺人自体はそれほど珍しくもないが、リセルのすごいところはその若さで、10代半ばにしてすでに殺人鬼として完成していた。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 5人

《犯行期間:1976年~1977年》