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カールトン・ゲイリー (アメリカ)
【1952~ 2018】



1952年生まれのゲイリーは、1967年から犯罪を始めた。


ゲイリーは頭が良く知的で、記憶力も驚異的で、サッカスやドラムを演奏するミュージシャンであった。

また、ゲイリーは非常にお洒落で、高級で良い服しか着なかった。

その為、周囲の人間はゲイリーをモデルかと思っていた。


1970年、ニューヨーク州オールバニーで起きた、学校教師 (84歳) 殺害事件では、ゲイリーは重要参考人になっていた。


ニューヨークで3回逮捕され、有罪判決を受けて刑務所に入るが、その3回とも脱獄している。


1977年、ゲイリーはビルの管理人の職に就いていたが、突如、高齢者の女性ばかりを殺し始める。

ゲイリーはジョージア州コロンバスの高級住宅地を徘徊し、手入れされた庭木と芝生のある家を選び、その家に白人の老婆がいることを確認すると、中に侵入した。


老婆を強姦した後、脱がしたストッキングで首を絞めて殺害した。

ゲイリーは必ず死体をベッドのシーツで覆ってから逃走した。


結局、ゲイリーは1978年までの約7ヶ月で、59歳から89歳までの7人の老婆を殺害した。

そして、ゲイリーは唐突に強姦殺人を止めてしまう。


6年後の1984年、ゲイリーは逮捕されたのだが、そのきっかけは以前起こした殺人現場から盗んだ銃を使用して、強盗事件を起こした為だった。

逮捕されたゲイリーは、7件の強姦殺人を認め、更に5人組でフェニックス、アラバマ、ゲインズヴィルの各地のレストランで、強盗したことも認めた。


ゲイリーは諸々の罪で有罪となり、死刑を云い渡されたわけだが、その後も再審請求を行った為、刑は未だに執行されていない。


2018年2月23日、ゲイリーの死刑執行日が同年3月15日に設定され、執行当日、致死量の注射による死刑が執行された。



∽ 総評 ∽

老婆ばかりを狙い強姦して殺害したゲイリー。

以前、掲載したホセ・ヴェガもそうだったが、老婆ばかり襲うシリアルキラーも意外に存在する。

そもそもゲイリーが連続殺人を犯す理由もわからなければ、老婆にだけ執着した理由もわからない。

また、一旦殺人を止めた理由もわからない。

通常、犯行がバレる事を恐れ、しばらくおとなしくしたりするシリアルキラーはいるが、ゲイリーの場合はただ止めたように感じる。

ただ、逮捕された理由が、過去の殺人で盗んだ銃を使用した為であり、もしそうしてなかったら逮捕されなかったと考えると、恐ろしい話しではある。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・残虐度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 7人

《犯行期間:1977年~1978年》