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マイケル・ルポ (イギリス)
※ルポ自身はイタリア人
【1953~1995】



1953年、ルポはイタリアで生まれた。


ルポは幼少時から自分が男の子しか好きになれないと気付いた。


そして、兵役の時に上官や先輩達からレイプされ、完全なゲイになってしまった。


兵役後、イギリス・ロンドンに移住したルポは、花屋を経営する。


1986年3月、ルポはロンドンのケンジントンで、ジェイムズ・バーンズ (37歳) という男性を殺害する。

バーンズは強姦されて殺されていたが、バーンズもゲイであった。


同年4月、ルポはアントニー・コナリー (24歳) という男性を、スカーフで絞殺した。

コナリーもゲイで、バーンズ同様強姦されて殺害されたのだった。


コナリーはHIVに感染していた彼氏と生活していた為、検視官や捜査官たちは感染を恐れ、死体の検査が遅れるという不祥事が起きている (当時はまだHIVという未知な病気に対する知識が伝わっていなかった為、しょうがないと言えばしょうがないが) 。

ただ、実際コナリーはHIVに感染していたことが検査で出た。

もちろんルポもHIVに感染していた。


更にルポはロンドンの病院で働いている、ダミアン・マッケイという男を犯し、殺害する。


また、ルポは身元の分からない通りすがりの男性もレイプして殺害し、テームズ川に投げ捨てた (この男性がホモセクシャルかどうかは不明) 。


警察は一連の捜査の結果、ホモセクシャルコミュニティで、

「俺には4000人のゲイの相手がいるんだ!」

と豪語していた異常な人物の噂が浮上し、その男を逮捕したのだが、それがルポであった。


逮捕されたルポは、全ての殺人を認め、裁判ではルポに終身刑が言い渡された。

しかし、捜査当局は
「もっと被害者がいるはず」
と主張していた。

実際、ルポはアメリカやドイツに旅行に行っており、ルポが行っていた時に起こった殺人事件にルポが関与している可能性は否定できない。


1995年2月、ルポは刑務所内で、エイズからの合併症により死亡する。

享年41歳であった。

「狼男」と自称した男の哀れな最後であった。



∽ 総評 ∽

ルポは生粋のゲイ殺人鬼であったが、ルポが殺人に至った理由はよくわからない。

しかも、ルポはエイズになったが、多く存在するゲイ殺人鬼の中でも、ルポのように実際エイズで死亡する人物はそうはいない (HIVに感染していたが、死刑とかで死んでいるので、わからないだけかもしれないが) 。

そういう点ではルポは珍しい。

ルポがなぜ殺人を犯すようになったのかよくわからないが、もともと狂気を秘めていたと思われる。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 4人

《犯行期間:1986年3月~同年4月》