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デレク・キング (アメリカ)
【1988~ 】



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アレックス・キング (アメリカ)
【1989~ 】



2001年11月26日、アメリカ・フロリダ州で、一軒家で火事が発生。

閑静な住宅街に消防車が集まり、消防士が家に近づくと、2人の男の子がドアを破り、炎に包まれた家の中から出てきた。

中から出て来た少年は、この家に住むデレクとアレックスのキング兄弟であった。


家の中を調べると、火元の部屋に寝椅子の上で遺体が発見された。


当初、火傷による焼死と思われたが、検死の結果、頭蓋骨が割られ頭は原型をとどめていないことがわかり、殺されていたことが判明。


殺害されたのは、同じくこの家に住むテリー・キング (40歳) で、家から飛び出してきた兄弟の父親であった。


その後、捜査の結果、兄弟が父親を殺した事が判明する。

兄弟は父親が眠りにつくまで待ち、金属バットで何度も殴打して殺害。

撲殺による殺害を隠蔽する為に、家に火を放ったのであった。


兄弟が父親を殺した理由は、同性愛者である兄弟と、リッキー・チェイビスという男性との関係を咎められたからであった。


逮捕された兄弟は

「自分たちがやった」

と語っていたが、なぜかチェイビスも逮捕され、チェイビスは懲役35年に処された。


その後、兄弟は少年院に収容され、アレックスは2008年に、デレクは2009年にそれぞれ退院し、現在は普通の生活を送っている。



∽ 総評 ∽

殺された父親は、子供を愛しており、優しくも厳格な父親であったらしい。

そんな父親を殺害した兄弟は後の調書で、

「殴ってくるようなことはなかったが、父親はよく僕達2人を長い間座らせ、ジロジロと眺めてくる。そういう所が精神的に嫌だった」

と話している。

ただ、その程度で実の父親を殺すとは思えない。


チェイビスが35年もの実刑を受けていることから、本当の犯人はチェイビスで、それを兄弟たちが「自分達がやった」と言うように指示したのかもしれない。

チェイビスは、まだ年端もいかぬ少年の殺害となれば刑期は軽い。
「お前たちが殺したことにすれば、すぐに刑務所から出て来て俺と一緒になれる」
と、チェイビスに言いくるめられたのかもしれない。


同性愛ということで、少しわかりづらくなっているかもしれないが、痴情のもつれによる単純な殺害と見れば、それほど複雑なことではない。


オスとメスが結び付くのが生物としての基本原理であり、その事を咎めた父親は、基本的に間違えてはいないのかもしれない。

それは真っ当な人生を送って欲しいという父親の願いだったのかもしれないが、もちろん同性愛というのも真っ当な人生であり、父親はそれを認めることが出来なかった。

ただ、日本に比べて同性愛への偏見が少ないアメリカにおいて、それを容認出来なかった父親の器量のなさが、このような悲惨な結果を導いてしまったのであろう。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★★☆☆
・殺人数 1人

《犯行期間:2001年11月26日》