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バージニア・デ・ソウザ (ブラジル)
【1957~ 】



バージニア・ヘレナ・ソアレス・デ・ソウザは、1957年、ブラジルで生まれた。


2013年2月、ブラジル南部パラナ州の司法当局は27日までに、病院のベッドを新たな患者用に空ける為、7人の入院患者に筋弛緩剤を投与して死なせたとして、殺人容疑で女性医師のデ・ソウザを逮捕した。


当局は、同容疑者が同様の手口で、ほかに約300人の患者の死亡に関与した可能性があるとみて、調べている。


同州クリチバの病院で集中治療室 (ICU) の責任者だったデ・ソウザは、7人に筋弛緩剤を投与した上、人工呼吸器への酸素供給を減らし、窒息死させたという。

デ・ソウザの部下の医師や看護師、医学療法士ら7人も訴追された。


当局は、過去7年間に病院で死亡した患者約1872例を調べた。

事件性が疑われている20例は、既に調査済みだが、他300例について容疑者の関与の有無を調べている。


デ・ソウザは電話で

「ICUを空けたくてたまらない」

「残念だけど、私たちの仕事は (患者を) 来世に送ること」

などと話していた。


当局が盗聴した会話を地元メディアが報じた。

デ・ソウザの弁護士は無実を主張。

盗聴された会話は、相手にICUの実情を伝えようとしただけだと反論している。


デ・ソウザは逮捕から約1ヶ月後の3月20日、デ・ソウザは保釈された。

デ・ソウザは全ての容疑を否認している。


ただし、検察当局によると、警察はすでに患者が窒息死するよう、デ・ソウザが薬物の処方・投与を行ったことを示す供述や盗聴記録を入手しているらしい。

保健省筋がAFPに明らかにしたところによると、同省が調査を指示したのは、警察の盗聴記録で患者及び親類が疑念を示していた。

デ・ソウザの弁護士は、この「300」という数字について、話題作りが目的で、大袈裟であるとして批判している。


尚、デ・ソウザはICUの患者の息の根を次々と止めた理由を、

「ICUを空っぽにしたかったのよ。だって全身がむず痒くなるんですもの」

と説明した。



∽ 総評 ∽

ICUが患者でごったがえすことを嫌い、部下である看護師や医師に命じて、患者に大量の麻酔薬や鎮静剤を投与させた上、酸素量を少なくし、窒息して殺害したデ・ソウザ。


患者の命を預かる身分の人間たちが、いくら上司の命令と言えど、殺人の手助けをするなんて言語道断であるが、それほどデ・ソウザの存在が恐ろしかったのであろう。


殺害された患者たちは、確かに誰もが重体ではあった。

しかし、患者を痛みから解放させると言えば聞こえがいいが、結局はただの殺しに変わりはない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 7人
(当局は300人以上と見解)
《犯行期間:2006年~2013年》